できることから始めるイノベーション

 マッキンゼーが発表した調査結果によれば、ビジネスパーソンが仕事で費やす時間の61%は「仕事のための準備・調整作業」に充てられています。本来の仕事に集中できている時間は、全体の39%にしかすぎないということ。「仕事のための準備・調整作業」の中には、日々のメールのやりとりも含まれます。モバイルの活用やデザインシンキング重視の今、例えば画像を共有しようと思っても、旧来の電子メールではいろいろと手間がかかりますが、Dropboxならばそれも瞬時にできてしまいます。多種多様な画像やファイルを同一画面で簡単に共有しつつ、同時に文字によるコミュニケーションも進めていける。われわれはこれを「デジタルワイガヤ」と呼んでいます。

 煩雑な手間を取り除き、堅苦しい社交辞令を抜きにしてワイワイガヤガヤと言葉をやりとりすることで、コラボレーションの質は上がり、本来の仕事に集中できる時間は増え、直感的なUI/UXがデジタル・デバイドも解消してくれる。だからこそDropbox Businessはここまで広がったのだと自負しています。

Dropbox Paper 使用画面

 働き方改革もデジタル変革も、重大なミッションだとは思いますが、私たちは「まずやれるところから」というメッセージを発信しています。いちいち学ばなくても、誰もが直感的に使っていけるコラボレーションアプリを用いることで、改革や変革は確実に進行していきます。今後も皆さんのデジタルワイガヤを支援していくことで、新たな時代の飛躍のお役に立ちたいと思っています。

 イノベーションは、世界を変えるようなデバイスやサービスを日々生み出すことを考えることだけではなく、小さな改善をワイガヤで重ねていき、その小さな改善をつなぎ合わせて振り返ってみる。それも立派なイノベーションではないのでしょうか。