6つの常識の壁を打ち破りビジネスモデル変革を実現
では、冒頭に挙げた「大企業がデジタル変革を成功させるための3条件」の2つ目、「既存事業におけるビジネスモデル改革」を実行するにはどうすればよいかというと、私たちは6つの常識の壁を打ち破ることだと考えています。「時間の壁」、「場所の壁」、「顧客の壁」、「製品技術の壁」、「ニーズの壁」、「提供方法の壁」です。それぞれの事象で今まで常識だと思っていたものが、デジタル変革においては壁となって立ち塞がります。これらを「ぶっ飛んだ事業戦略」によって打ち破る必要があります。例えば白物家電で世界№1のシェアを誇る中国のハイアール社は、ユーザーが投げかけたアイデアを7ヶ月後には製品化して販売を開始しています。
以上、「新規事業開発」、「既存事業におけるビジネスモデル改革」、「超効率経営」という3つの条件全てを満たし、同時に実行できたとき、大企業はデジタル変革を成功させることが可能になります。大企業が自らイノベーションを先導し、デジタル変革のための条件をクリアし、なおかつリスクをとって「まず行動を起こす」という姿勢を徹底的に遂行する。この3つのポイントがそろえば、日本は独自のやり方でイノベーションを成功させ、再び世界で輝くことができる。われわれはそう確信して、多くの企業と共にチャレンジを実行していますし、今後さらに多くの企業と取り組んでいきたいと考えています。
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