フル電気自動車「ID.4」は、デジタル生活者のロマンティシズムか?|フォルクスワーゲンの本腰EVの上陸1号車に乗る! 2022.11.29 design SHARE 文:鈴木 正文 写真:阿部 昌也 記事へ戻る 「風がつくったようなスタイル」というのがVWの触れ込みで、じっさい、Cd値は0,28と、全高1600mmごえのSUVとしては異例にすぐれている。 全長4585×全幅1850×全高1640mmの外寸は、VWティグアンに近い欧州Cセグメント相当のSUV並みであるけれど、2770mmというホイールベースはティグアンの2675mmより95mmも長く、全長4585mmのボディにたいしてホイールベース長が60%をこえている。 リア・アクスル側のモーターが後輪を駆動するレイアウトなので、前後重量配分は、47対53といくぶん後輪寄り インテリアについても、テイストは軽快で、ウッディなブラウンの人工レザーとダーク・グレイのベロアの組み合わせによるシートやダッシュボードの色調構成は、イタリアン・モダンのタッチである。仕上げの品質も高く、シリアスな実直さが目立っていた従来のVW車よりも一皮むけている。 1640mmと背が高いので、上下方向の室内空間がたっぷりあり、おかげでCセグメントよりもひとまわり大きなDセグメント級の居住空間を実現している。 ルーフのほぼ全面に広がるパノラマサンルーフは「ID.4 Pro Launch Edition」で標準装備 通常ドライブのDモードのほかに回生ブレーキをきかせるBモードの2種の走行モードがある。 デザイン的な主張として、アクセレレーター・ペダルの表面にYouTubeの「play」記号が、ブレーキ・ペダルの表面におなじく「停止」記号が貼り付けられている。 2段式のラゲッジコンパートメントフロア。容量は543リットル。パワーテールゲートは標準装備 「普通充電」(200V)と「急速充電」(CHAdeMO規格)の2種の充電機能を搭載。充電状況は充電ポート横のインジケーターのほか、ドライバーインフォメーションディスプレイはもちろんのこと、『ID.Lignht』と呼ばれるウインドシールド付け根に位置するライトで車外からも簡単に確認できる 1/12 記事へ戻る