男子5人が意識しているのは「日本選手」
次のテーマは「意識している選手」。
男子の5人は他の選手の名前も加えるケースもあったが、共通していたのは「日本選手」だった。
その中で、「マリニン選手と日本選手」と記した鍵山は、理由をこのように説明した。
「昨シーズン、ほとんどの試合で300点以上出すようなパフォーマンスをして、どうしてもマリニン選手との差を意識する部分がたくさんありました。今シーズンは少しでも追いつく、追い抜くパフォーマンスができるように頑張りたいなという思いです。あとは日本人選手。皆さんと理由は一緒なんですけれども、ミラノオリンピックを皆さん目指している中で、どうしても枠は3つしかないので、すごく厳しい戦いになってきます。このグランプリシリーズから自分の滑りをアピールできるように頑張りたいなと思って挙げました」
女子で目についたのは、表現に微妙に違いはあっても、「自分」。
「自分自身」と書いたのは三原。
「今シーズンやっぱり『自分自身』かな、と。やっぱり一選手としてどんどん上にまた戻っていきたいなっていう思いがすごく強くて、自分自身に勝っていかないといけないなってすごく思って書きました」
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千葉と坂本が書いたのは「自分」。
千葉は言う。
「緊張したときに最大の敵は自分になると思っていたので、今シーズンのNHK杯と中国杯も自分と向き合って、自分に勝つという意味を込めて、自分にしました」
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最後のテーマ「自分の集中方法」でも興味深い回答があったが、全般に、今シーズンがプレオリンピックシーズンであることを踏まえ、そこへどうつなげていくか意識している様がうかがえた。
三浦は会見でのトークの中でこう話している。
「今年のテーマは『フィギュアスケートをする』です。フィギュアスケートをするといっても、人によって定義は変わってくると思うんですけど、自分が理想とするスケート、自分がやりたいスケートというものを今季は前面に出していきたいです」
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会見後の質疑応答で、山本と佐藤は語った。
「今シーズンは現状に満足せず、常に成長していけたらなというふうに思います。ジャンプも、4回転フリップを今練習しているんですけど、まだまだ安定していなくて4回転サルコウまでの構成の方がいいのかな、というふうには自分では思うんですけど、現状に満足せず、習得を目指して練習では取り組んでいけたらなというふうに思いますし、表現だったり、スケーティングとかスティンステップ、すべての面で現状に満足せず、常にレベルアップを求めて頑張っていけたらなと思っています」(山本)
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「今シーズンはプレシーズンとなって、僕にとってすごい挑戦のシーズンになるかなと思うので、失敗を恐れずに失敗してもいいという気持ちですべての試合に取り組んでいきたいなと思っています」(佐藤)
日本フィギュアスケート界の層の厚さを認識しつつ、でも取り組むべきは自身の成長にほかならない。
それを知る選手たちは、それぞれのテーマとともに挑戦し、飛躍を期してシーズンを進んでいく。