【旧北陸線トンネル群】鉄道廃線トンネル“西の横綱”、保存状況良好で今も地域インフラとして活躍中 敦賀~今庄間の峠のピークに山中トンネルが荘厳な姿で現存する。左奥にはスイッチバックで使用された“行き止まりトンネル”も見える(写真:筆者撮影、以下、記載のない写真も) (画像1/24) トンネル群の福井側の入口にふさわしい意匠の湯尾(ゆのお)トンネル(今庄)。鳥が両翼を広げたような「ウイング」(翼壁)と呼ばれる土木技法が見られる (画像2/24) 日本最古の旧長浜駅舎は長浜鉄道スクエアとして公開されている(写真:長浜市・敦賀市・南越前町観光連携協議会) (画像3/24) 屋外には旧北陸線トンネル群などの扁額(トンネル上部に掲げられた石造りのプレート)が多数展示 (画像4/24) 明治の開通以来長らく日本最長だった滋賀・福井県境の柳ケ瀬トンネル(1352m)。鉄道創成期のトンネルで口径が小さい。トンネル入口手前左に「萬世永頼」の扁額(伊藤博文による揮毫)が見える (画像5/24) 小刀根トンネル (画像6/24) 小刀根トンネルは現存する日本最古の鉄道トンネル。左脇の苔むした土留擁壁も歴史を感じさせ、アーチ環の要石に彫られた年号標記は全国でも稀少だ (画像7/24) 旧敦賀港駅舎の敦賀鉄道資料館。欧亜国際連絡列車の時刻表や切符のほか、旧北陸線トンネル群を走っていた列車などの映像コーナーもある (画像8/24) 敦賀赤レンガ倉庫脇に静態保存されているキハ28形気動車。地元・小浜線をはじめ全国で活躍した名車で、「パノラミックウインドウ」と呼ばれる前面窓が鉄道ファンに人気 (画像9/24) 樫曲トンネル (画像10/24) 旧北陸線トンネル群の敦賀口最初のトンネルは見事な総煉瓦造り。内部にはセンサーによるカンテラも再現されている (画像11/24) 葉原築堤は大きなカーブを描く単線の線形で、築堤の右寄りにスイッチバックが設けられていた(写真:長浜市・敦賀市・南越前町観光連携協議会) (画像12/24) 切石ポータルの葉原トンネル手前には時間待ち表示付きの信号と高さ制限のバーがある (画像13/24) 内部は側壁が切石積み、アーチ部分は煉瓦。厳選されたであろう見事な石が1km近く続き壮観だ。一定間隔ごとに設けられた待避所の煉瓦も丁寧に組まれている (画像14/24) 旧杉津駅跡は北陸自動車道のパーキングエリアになっている。付近は往年の名車窓で、標高の高い下り線のパーキングエリアからの敦賀湾の眺望が特にすばらしい (画像15/24) トンネルが3連続する“トンネルinトンネルinトンネル”の珍しい眺め。フォトスポットとしても人気がある (画像16/24) 3連トンネル敦賀寄りの曲谷トンネルは独特の照明で異世界感がある(照明が点灯していない場合もある) (画像17/24) 山中トンネル (画像18/24) 山中トンネルの内部 (画像19/24) 山中トンネルは1170mの長い直線トンネルで、総煉瓦造りの空間が続き圧巻。トンネルを出た所にスイッチバック式の長大な信号場が設けられ、戦後長編成化した列車の行き違いに対応した“行き止まりトンネル”も残っている (画像20/24) 山中ロックシェッド (画像21/24) 山中信号場(スイッチバック)から今庄へ下る本線に設けられた落石・落雪避けのロックシェッド。中を歩いてみると神殿のようにも感じる (画像22/24) 冬には静寂の中、煉瓦の山中トンネル上部に氷柱が張り、特別感あふれる景観が見られる。豪雪地域なので天候次第だが、地元のタクシーなどで訪問する方法がある (画像23/24) 取材時は晩秋で、石造りのトンネルに紅葉が色を添えていた (画像24/24) 【旧北陸線トンネル群】鉄道廃線トンネル“西の横綱”、保存状況良好で今も地域インフラとして活躍中 この写真の記事を読む