日本ビジネスプレス アカウント推進部 部長 福井 由香
JBpressでは2020年からオンラインセミナー事業に注力しています。40種類を超えるテーマをラインアップし、5年間で開催した数は450回にも上ります。延べ参加者の人数は50万名に達するなど、マーケットで大きな存在感を示しています。「JBpressのオンラインセミナーが、なぜ『読者』と『スポンサー』の双方に選ばれ続けているのか」、その理由について営業責任者の福井由香がお話しさせていただきます。
(聞き手:フリーライター 会田晶子)
他のメディアとは一線を画すコンテンツづくり
――JBpressのオンラインセミナー事業の全体像は?
福井 JBpressが展開する“企業変革”専門メディア「Japan Innovation Review」は、「大企業×企業変革」という領域に振り切っているメディアです。オンラインセミナーも同様に、大企業で変革をけん引するリーダーの方々が抱える課題にフォーカスして事業展開しています。
年間150回というハイペースで開催しており、2020年のコロナ禍以降では計450回、延べ参加人数は50万名を超えています。
「DX」「AI活用」「人的資本経営」「ITインフラ・モダナイゼーション」などのテーマ別のほか、「金融」「ものづくり」「リテール」「物流」「建設」などの業種・業界別、さらには「人事」「経理財務」「法務」「総務」「営業・マーケティング」などの部門・機能別といった具合に、全40種を超えるライアンアップでシリーズ展開しています。参加者の大半を上場企業の執行役員以上の役職の方が占める「取締役イノベーション」や、近年その重要性が強く認識されている「経営管理」という機能にフォーカスした「経営管理イノベーションフォーラム」などは、企業変革専門メディアを運営する当メディアならではの切り口ではないかと自負しています。
JBpress/Japan Innovation Reviewが展開するセミナーシリーズのラインアップは約40種類。「テーマ別」「業種別」「部門・機能別」に細分化し、年間150日以上開催している。
――取り上げるテーマやゲスト講師、プログラムの構成はどのように決めていますか?
福井 セミナーの企画を進める際、多くのメディアでは編集チームと営業チームが連携することは少ないように思います。一方、当メディアでは、むしろ積極的に編集と営業が連携して動いています。
テーマは週次の企画会議に、Japan Innovation Review編集部、スポンサー営業チーム、セミナー運営チームが集まり、喧々諤々の議論をして決めています。大企業の経営者やCxO、部門長クラスの方々にとって重要なテーマや関心の高いトピックと、スポンサーの方々が訴求されたいメッセージをいかに合致させるかが腕の見せどころです。
ゲスト講師の方々のアサインについては、Japan Innovation Review編集部のメンバーが、日々の取材活動や企業の方々との対話を通じて、世の中にまだ広く知られていない先進的な取り組みを見つけ出すことを重視しています。講演に慣れていない経営者の方も多いため、聞き手に編集部のメンバーや有識者を起用するなど、お引き受けいただきやすい環境をご用意するよう心がけています。これらの取り組みを通じて、普段ほとんどセミナーに登壇されない経営者や執行役員クラスの方々をアサインできるのが、当メディアの強みだと自負しています。
プログラムの構成にもこだわっています。世の中のセミナーで多いのが、最初にゲスト講師による基調講演が行われた後に、スポンサーによるプレゼンがひたすら連なる形のプログラム構成です。これですと、ゲスト講演の後に多くの参加者が離脱してしまい、スポンサーのプレゼンを聴いてくれる人数が少なくなってしまいます。そこで当メディアのセミナーでは、スポンサーの講演の前後どちらかに必ず親和性の高いテーマのゲスト講師による講演やパネルディスカッションなどを配置しています。こうした工夫により、セミナー全体でひとつの流れをつくり出し、参加者の方々に最後まで興味を持って視聴していただけるようにしています。
――オンラインセミナーにおける集客や参加者の方々の属性に関する特徴は何ですか?
福井 1つ目に参加者の人数の多さです。当メディアではオンラインセミナー市場の情報収集を入念に行っており、類似セミナーが存在している場合、それよりも圧倒的に多い集客人数を目標として設定しています。具体的には1.5倍から2倍、できればそれ以上の集客を達成すべく、ゲスト講師のラインアップやプロモーションを計画しています。
そして、それ以上に重視しているのが参加者の方々の属性です。当メディアでは「大企業」の「部長職以上の役職者」を集客することに徹底的にこだわっています。そのために、Japan Innovation Reviewの会員向けにセミナーのテーマごとにターゲティングしたメールを配信するのは当然のこととして、保有する大企業の取締役・執行役員の方々のリストを活用し紙の招待状をお送りしたりもしています。場合によってはFAXも駆使しますし、各分野の専門メディアとも連携して集客しています。
これらの取り組みを徹底すると、どうしても当メディアの手間やコストは増えてしまいます。しかし、オンラインセミナーはスポンサーの方々がいらっしゃってこそ開催できるものですから、大切なマーケティング予算をお預かりしているということを肝に銘じ、私たちがスポンサーの皆様に代わってマーケティングしているという意識で、全力で集客に取り組んでいます。

マーケットリーダーだからこそ生まれる好循環
――なぜ、オンラインセミナー事業にそこまで力を入れるのですか?
福井 大きく2つあります。1つ目にして最大の理由は、多くの企業でDXをはじめとした企業変革の実現が最重要課題と認識される中で、当メディアの読者である大企業のリーダーの方々と、変革を支援するスポンサーの方々を「コンテンツの力」でマッチングすることが非常に重要だと考えたことです。そして2つ目の理由は、ビジネスメディアとして後発の私たちがマーケットリーダーのポジションを獲得できる千載一遇のチャンスだった、ということです。
2020年3月、コロナ禍の発生に伴って政府からイベント開催の自粛要請が発出された際、当メディアは5日後に400人を集客する大規模なオフラインイベントの開催を控えていました。本番までわずか5日間という短期間で、日本では当時ほとんど行われていなかったオンラインセミナーへと切り替え、大成功を収めたことが、当メディアの原点となりました。
ビジネスメディアの中でもいち早くオンラインセミナーを開催するという経験をしたことで、その市場ポテンシャルに早い段階で気づくことができたのです。その後は、「オンラインセミナー市場でNo.1の存在になる」という目標を定め、動画制作チームの立ち上げ、専用スタジオの開設など、異例のスピードで事業化を進めてきました。その結果、コロナ禍以降の5年間で450本ものオンラインセミナーを開催し、延べ参加者の人数が50万名に達するなど、オンラインセミナー市場でダントツの存在感を発揮できているものと自負しています。

――マーケットリーダーになることで、どのような変化がありましたか?
福井 従来から当メディアが得意としていたスタートアップや外資系SaaSベンダーに加えて、日系の大手ITベンダーや外資系コンサルティングファームなど、新しいメディアの採用に比較的慎重なお客様にも、広くご協賛いただけるようになりました。こうした状況が、より良いコンテンツ作りにも生かされ、集客力にも磨きがかかり、さらに多くの読者とスポンサーのマッチングを実現する、という好循環が生み出されています。
集客の質と量が一元化された「DXキーパーソンデータベース」
――「DXキーパーソンデータベース」とは何でしょうか?
福井 当メディアが2020年から開催しているオンラインセミナーの参加登録者の方々と、2023年から本格的な展開を開始した企業変革専門メディア「Japan Innovation Review」の読者会員の方々を統合したデータベースです。その多くがDXに関わるため、「DXキーパーソンデータベース」という名称で運用しています。
その件数は2024年1月に10万件突破し、2025年7月には20万件突破と、1年半で2倍となる勢いで増加しています。
DXキーパーソンデータベースの人数は2025年7月に20万件を突破
このデータベースは当メディアが開催するセミナーの集客に活用しているほか、お客様の情報をお届けする広告メニューとしても活用しています。とくに近年は、お客様自身が開催されるイベントの集客に活用いただくケースが多く、「DXキーパーソンデータベースで獲得したリードの反応が非常によい」といった声をたくさんいただいています。
このデータベースの特徴は、「『AIイノベーションフォーラム』に参加した人」「『サプライチェーン改革フォーラム』に参加した人」というように、セミナー単位での参加者情報がデータ化されていることです。これにより、業種や部門といった属性データだけではなく、その人が関心を寄せているテーマや抱えている課題が明確になっています。結果、広告主の商材に対して親和性の高いキーパーソンを送客できるため、多くのお客様に重宝されています。
JBpressのオンラインセミナーに協賛するメリット
――JBpressのオンラインセミナーに協賛するメリットは何ですか
福井 何回もリピートして協賛してくださるお客様が多く、「ここまで徹底して大企業の役職者のリードをたくさん獲得できるオンラインセミナーはほかにない」「毎回、新しいリストが提供されるので、リピートしても重複が気にならない」といった声が寄せられています。
私たちとしてもご提供するリードの質にはもちろん自信がありますし、どのような文脈でプレゼンすれば自然な形で訴求でき、商談につながりやすいかといったことも一緒に考えさせていただきます。
――最後にメッセージを。
福井 期待を超える価値をご提供いたします。まずはお気軽にご相談ください。
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※本コンテンツには、日本ビジネスプレス(JBpress)が提供するBtoBマーケティング支援サービスのプロモーションが含まれます。