“CFO”は今、財務のスペシャリストから、企業変革のキープレイヤーへと進化している。価値創造の最前線で存在感を増す彼らは、何を考え、どう動いているのか──。

 今回、番組のホストを務めるのは、複数の大手企業でCFOを務めてきた吉松加雄氏とPwCコンサルティングの小林たくみ氏。ゲストに迎えるのは、TDKで副社長執行役員CFOの立場から変革を牽引する山西哲司氏だ。

 番組冒頭では、初回番組配信時に好評を博した吉松氏による、グローバル経営における持続的な企業価値向上を担うCFOの役割について、網羅的かつ体系的に整理をした「CFOの役割3軸俯瞰」や「価値向上の軸」などのモデルを用いて分かりやすく詳しく解説!

 さらに、山西CFOがTDKの取り組みを紹介。長期ビジョン「TDK Transformation」や、中期経営計画で重視するキャッシュフロー経営、新たに導入した「ROIC」と「事業成長性」の2軸による事業ポートフォリオ戦略、そして独自の“フェライトツリー”に象徴される無形資産投資など、その戦略の核心に迫ります。

 番組後半ではPwC Japanの各領域のプロフェッショナルが登場し、コンサルティング、ディールアドバイザリー、税務、アシュアランスそれぞれの視点から具体的提言を展開。生成AIや地政学リスクの変化など経営環境が変化する中、求められるファイナンス組織の役割とは? 未来を見据えた“価値創造経営”の実践について、徹底的に深掘りします。

<TOPICS>

  • なぜ今、“価値創造経営”なのか?
  • CEOとCFOの危機感にギャップ? PwC意識調査が示すリアル
  • TDKの長期ビジョン「TDK Transformation」
  • キャッシュ・フロー経営の強化
  • 事業ポートフォリオマネジメントの強化(ROIC経営の強化)
  • TDKの価値創造を支える“未”財務資本
  • ファイナンス組織における人材の育成
  • 専門家による多角的提言──CFO/CFO組織の進化とは?

※2025年6月に配信した内容の一部を再編集しています。

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番組概要

ビジネス動画番組「変革の論点」
【論点Ⅸ】価値創造経営を実現するためにCFO/CFO組織は何を為すべきか?

出演者

山西 哲司
TDK 代表取締役 副社長執行役員CFO

1983年に入社し、国内外の事業における経理・財務の経験を経て2015年に執行役員に就任。現在は、代表取締役、副社長執行役員及びChief Financial Officerを務める。グローバルでの財務・経営管理面における高い能力と専門性やこれまでの経験と見識を活かし、2024年5月に発表した中期経営計画の3つの柱「キャッシュフロー経営の強化」「事業ポートフォリオマネジメントの強化」「フェライトツリーの進化」を先導する。

吉松 加雄
CFOサポート 代表取締役CEO
日本公認会計士協会理事​

前ブリヂストン 執行役専務グローバルCFO
元日本電産(現ニデック)取締役専務執行役員兼CFO
1982年三菱電機入社後、同社の英国、シンガポール、米国の現地法人で経理財務の責任者を務める。その後、外資系日本法人、エスエス製薬、日本電産、ブリヂストン等のCFO、財務責任者などを務める。米国金融専門誌 Institutional Investor 誌より、電子部品セクターのベストCFOに選出される。2019年に株式会社CFOサポートを設立。2025年7月 日本公認会計士協会理事に就任。
慶應義塾大学経済学部卒業。スタンフォード大学経営大学院修了(経営学修士)。

小林 たくみ
PwCコンサルティング合同会社
執行役員 Officer パートナー


約15年にわたり大手外資系コンサルティング会社においてビジネスコンサルティングに携わり、マネジメントコンサルティング・テクノロジコンサルティング双方の専門性を有する。ファイナンス機能を筆頭にコーポレート機能全般の戦略立案、構造改革、組織再編、業務設計から、S/4HANA などのERP導入、GBS(グローバル・ビジネス・サービス)やBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)、AI などを活用したオペレーション改革に至る エンドツーエンドのプロジェクトをリードした実績を持つ。グローバル/国内双方でのプロジェクトマネジメント経験に加え、寄稿やカンファレンス講演、研修講師など対外発信活動の実績も多数有する。

服部 雄介
PwC Japan有限責任監査法人 パートナー

2004年中央青山監査法人入所後、国内・海外大手金融機関の会計監査に8年間従事。2012年からあらた監査法人(当時)財務報告アドバイザリー部において、国内大手銀行のUSGAAP/IFRSに関する会計アドバイザリー業務を担当した後、大型クロスボーダーM&Aの支援でPwCタイと約5年間協働。現在は国内大手銀行の米国SECファイリングサポートの他、生成AIを活用した新リース基準対応やIFRS適用支援を担当している。

山口 雄司
PwCアドバイザリー合同会社 パートナー

2006年あらた監査法人(現PwC Japan有限責任監査法人)に入所し、上場会社の法定監査、米国上場子会社の米国基準監査、PwCネットワークの海外拠点へのレポーティング業務などに従事。 2011年から約2年間PwC米国に赴任し、SEC上場クライアントのグループ監査人として、各国の子会社監査チームの管理も経験。2015年に現在のPwCアドバイザリー合同会社に転籍し、現在はPMIやカーブアウト、グループ再編プロジェクトの支援実績を多数有する。

塩田 英樹
PwC税理士法人 パートナー

2004年より大手監査法人で上場企業・外資系企業の会計監査業務、内部統制支援業務に従事。2010年に税理士法人プライスウォーターハウスクーパース(現PwC税理士法人)に転籍。2014年より2017年8月までPwC英国法人ロンドン事務所へ駐在し、日系企業の欧州進出やブレクジットにともなう影響分析や組織再編などを支援。現在は主に企業買収にかかる税務コンサルティング、税務ガバナンスの支援業務に従事。また、デジタル経済課税対応支援の専門チームの中心メンバーで、グローバルミニマム課税に関する支援実績を多数有する。

司会
田中 泉

IZMiN 代表取締役
キャスター / ジャーナリスト
コミュニケーション・プロデューサー


イギリス生まれ、中学生時代をNYで過ごす。2010年慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後NHKにアナウンサーとして入局。「ニュースウオッチ9」リポーター、「クローズアップ現代+」キャスターなどを務め報道番組を中心に国内外様々な場所・人を取材。2019年に退局し現在は政治・経済・社会・国際・教育・文化を含む様々な領域でキャスター・インタビュアー・MC・モデレーターなどを務める。2023年政策研究大学院大学にて英語の公共政策修士コース、Young Leaders Programを修了。コミュニケーションを通して人がより自分らしく生き生きと活動できる社会に貢献したいという思いから2024年11月にIZMiNを設立。

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