日本の城のルーツ、弥生時代の集落で起きていたこと
大塚遺跡(撮影/西股 総生、以下同)
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写真1:横浜市の大塚遺跡。大がかりな発掘調査にもとづいて、弥生時代の環濠集落が再現されている。たくさんの竪穴式住居を囲むように濠が掘られ、外側には土塁と柵がある。
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写真2:弥生時代と縄文時代とでは、生活スタイルが大きく異なっていた。写真は大塚遺跡の隣にある歳勝土(さいかちど)遺跡で、環濠集落に住んだ人々の墓地。これは方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)といって、四角い土盛りを溝で囲んだスタイル。
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写真3:佐賀県の吉野ヶ里遺跡。弥生時代には、次第にムラが統合されて各地にクニが生まれていった。吉野ヶ里遺跡は有力なクニの一つと考えられており、何重もの環壕と望楼(櫓)によって防禦されている。
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写真4:岡山県の鬼ノ城(きのじょう)は、全長2.8kmもの城壁を山の上にめぐらせた壮大な城で、発掘調査にもとづいて古代山城の景観が復元されている。向こうに瀬戸内海が見える。
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写真5:熊本県の鞠智城(きくちじょう)。九州防衛のために築かれた山城だが、他の山城より低くなだらかな地形なので、城内は広い。発掘調査でたくさんの建物跡や貯水池が見つかり、一部が復元されている。
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写真6:律令体制の整備に伴い、地方は国や郡といった行政単位によって支配されるようになった。国ごとに支配拠点として国府が置かれ、国分寺と呼ばれる寺院も建設されていった。写真は岡山県の備中国分寺(塔は後世の再建)。
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おまけ:山城は普通「やまじろ」と読むが、古代山城、朝鮮式山城などは「さんじょう」と音読みする。古代の場合は、城壁で守られた都を都城(とじょう)、町を邑城(ゆうじょう)と呼ぶように、漢語風に音読みするので、これにならった読み方が通例となっているからだ。写真は鬼ノ城。
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