世界トップクラスの経営大学院「IMD」の教授である一條和生氏が、企業競争力と経営者マインドの在り方を鋭く解説。日本企業が直面する本質的課題とは何か?世界の経営者教育の現場で得た知見と調査データをもとに、AI時代に必要な“良い戦略”と“変革の意思決定”について語ります。
講師よりメッセージ
AIを競争優位に活用することが、DXの新局面です。そのための大前提は「良き戦略」(Good Strategy)の構築。計画とは決定的に異なる「賭けとチョイス」 に基づく「良き戦略」を顧客を中心に据えて(カスタマーセントリック)構築し、その上で、AIと人間の知と掛け合わせて、独自の競争優位を構築する。これこそ、AIの戦略的活用が目指すことです。AIを取り入れることで、事業やサービスを変革し、成長につなげていくという変革の視点が、そこでは鍵を握ります。AIを変革に活用することこそ、DXの新局面なのです。
【TOPICS】
- IMDが行う「世界競争力」「デジタル競争力」「人材競争力」ランキングの意義
- 日本のDX停滞要因は「経営者マインドセットの弱さ」にある
- AI活用率が世界と比較して著しく低い日本企業と個人
- バフェット氏の投資が示す、日本企業への世界的関心の高まり
- 変革を加速させたセブン&アイのM&A騒動が示す経営判断の遅れ
- DX推進における「戦略」の重要性と“事業計画との違い”
- グッドストラテジーとは「賭けと選択」であるという本質
- 野中郁次郎氏の提言「オーバープランニングが企業を弱くする」
- AI活用に不可欠な「人間による知識創造」と直感力の重要性
- 新しい領域の経営=人間とAIの役割分担による価値創造










