北条時房ゆかりの地
●六波羅蜜寺
天暦5年(951)に醍醐天皇第二皇子光勝空也上人によって開創された名刹。京都市東山区に建つ。
時房や泰時が初代探題となった、幕府の西国統治機関である六波羅探題は、この六波羅蜜寺の南北に置かれたという。
境内には「此附近 平氏六波羅第 六波羅探題府」と刻まれた石碑が、静かに佇んでいる。
●瀬田の唐橋
滋賀県大津市唐橋町の瀬田川に架かる橋。日本三名橋の一つ。近江八景の「瀬田の夕照」としても知られる。
「唐橋を制するものは天下を制す」といわれるほどの軍事・交通の要衝であるため、繰り返し戦乱の舞台となった。
北条時房は、「承久の乱」において、この瀬田での激戦の末に橋を渡り、入洛した。
迫田孝也が演じた源範頼も、青木崇高が演じた木曾義仲追討のために、寿永3年(1184)、瀬田に侵攻している。
ことわざ「急がば回れ」の語源としても有名。
●源ホテル鎌倉
鎌倉市雪ノ下にある、北条時房の屋敷跡とされる場所に建つホテル。いくつもの出土品が、敷地から発見されている。
鳥居や稲荷、井戸が再現されており、参詣も可能だという。
15室の客室すべてに、北条時房をはじめ、義時、政子、三浦義澄など、鎌倉時代にゆかりの人物の名が付けられている。