モータースポーツに愛を注いだスターたち
これまで多くの映画スターがモータースポーツへの愛を注げ、モータースポーツを題材にした映画を創ってきました。ここからはそんなスター俳優主演のモータースポーツ映画のいくつかをご紹介します。
●『栄光のル・マン』(1971)
モータースポーツを愛したハリウッドの名優スティーブ・マックイーンが、自らの会社でプロデュース、主演し、レースシーンのほとんどを自らドライビングしたといわれる渾身の作品。ドキュメントタッチでル・マン24時間レースが描かれます。
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●『栄光への5000キロ』(1969)
日本の大スター石原裕次郎が日活を退社後、自らの会社・石原プロモーションで製作・主演した、サファリ・ラリーを描く日本映画の枠に収まらない野心的な大作。
●『デイズ・オブ・サンダー』(1999)
『トップガン マーヴェリック』の公開も近いトム・クルーズが「トップガン」の故トニー・スコット監督とのコンビで原案・主演を務めた北米で人気のNASCAR選手権(市販車ベースの車両によるレースを想像いただけると近いです)を舞台にした作品。チーフメカニックを演じるロバート・デュヴァルが決勝前夜に自ら整備したマシンに語りかけるシーンが泣けます。
●『ドリヴン』(2001)
シルベスター・スタローンがヒット作『クリフハンガー』のレニー・ハーリン監督と再び組んだエンタテインメント色の強い作品。こちらの舞台は『デイズ・オブ・サンダー』のNASCARと並び北米で人気を誇るCART選手権(北米版F1を想像いただけると近いです)。
名レーサー、アイルトン・セナの生涯を描くドキュメント
●『アイルトン・セナ -音速の彼方へー』(2011)
ホンダエンジンの活躍を語る上で欠かすことのできない存在といえば、やはりこの人でしょう。1994年の事故死から、すでに28年が経過しましたが、当時は34歳という若さだったことにも改めて驚かされます。本作はそんなセナの貴重な映像の数々で綴られ、そしてホンダエンジン最強の時代を観ることができる感動作です。
締めくくりに本作をご紹介しつつ、2022年のF1シーズンに新たなドラマを期待して、今回の「シネマ・プラスワン」を終えたいと思います。