川から考える日本
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市民が暴いた、「一滴も使わない水」に34年間で3億2200万円を支出していた金沢市の膨大な無駄

【川から考える日本】加賀藩の遺構「辰巳用水」を守った住民たちの戦いの記録
2024.7.19(金) まさの あつこ follow フォロー help フォロー中
地方自治時事・社会
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約240億円で石川県が犀川に設置した辰巳ダム(2024年6月28日筆者撮影)
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繁茂した緑で見えないが、犀川がほぼ90度曲がってぶつかる河岸に「辰巳東岩取入口」がある。この河岸に切り立つ台地に隧道が掘られ、下流部は開渠で、兼六園まで標高差で辰巳用水は流れていく(以下写真すべて2024年6月28日筆者撮影)
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住民運動がなければ破壊されていた辰巳東岩取入口の対岸に、石川県は今、誇らしげに、土木学会推奨土木遺構のプレートと辰巳用水の説明ボード等を掲示している
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辰巳ダム堤体に立ち、ダム上流側の直下に目を向けると、犀川がチョロチョロと細く流れて、流水型ダムの底部に穿たれた穴に向かっていくのが見える
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公共空間である石川県辰巳ダム管理棟の駐車場脇には、「辰巳ダム 平成24年竣工 石川県知事谷本正憲」という碑と共に、なぜか「辰巳ダム建設の碑 2012年11月完成 施工者:飛鳥・福田・高田・毎田特定建設工事共同企業体」が建立されている。これら費用はいったいどこから捻出されたものか
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碇山洋金沢大学教授。辰巳ダム裁判控訴審では「公共事業論、環境政策論を学んできた者として、杜撰なダム計画で自然環境、文化遺産が破壊されることに強い憤りを感じた。辰巳ダム反対運動に参加しないことは、自らの学問的信念に反することになると考えた」と陳述した
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