「戦争中の宗教は何の役にも立ちませんでした」、胸に刺さった従軍僧の悔恨 【後編】『仏教の大東亜戦争』著者、鵜飼秀徳氏が語る宗教と国家 2022.8.2(火) 高林 宏 フォロー フォロー中 時事・社会 本 歴史 シェア117 Tweet この写真の記事へ戻る 長期化するウクライナ侵攻ではロシア正教会がプーチン大統領を支持してきた(写真:Abaca/アフロ) 鵜飼氏の新著『仏教の大東亜戦争』では戦争協力というタブーに切り込んだ 鵜飼秀徳(うかい・ひでのり)氏 作家・正覚寺住職・大正大学招聘教授 1974年、京都市嵯峨の正覚寺に生まれる。新聞記者・雑誌編集者を経て2018年1月に独立。現在、正覚寺住職を務める傍ら、「宗教と社会」をテーマに取材、執筆を続ける。著書に『寺院消滅』『無葬社会』(いずれも日経BP)『仏教抹殺』(文春新書)『仏具とノーベル賞 京都・島津製作所創業伝』(朝日新聞出版など多数。東京農業大学非常勤講師、佛教大学非常勤講師、一般社団法人良いお寺研究会代表理事、公益財団法人全日本仏教会広報委員(学識経験者)なども務める。(写真:櫻井寛) 従軍僧が戦死者に対し読経する様子。1932年の上海事変(『東本願寺上海開教六十年史』より) 小作人檀家に対する寺の年貢取り立て帳