日本の城を知れば、日本の歴史が見えてくる

教養として役立つ「日本の城」(25)
2020.7.7(火) 西股 総生 follow フォロー help フォロー中
生活・趣味歴史
シェア25
このエントリーをはてなブックマークに追加
この写真の記事へ戻る
大垣城に立つ戸田氏鉄(うじかね)像。撮影/西股 総生
写真1:吉田城(愛知県)にて。城へ行くと、こういう説明板を読んで満足してしまう人がいるんだけど、大切なのは後ろにある本物の石垣。彼女は、ちゃんと石垣に注目している。
写真2:静岡県・賤機山(しずはたやま)城の坂虎口。マニア的には、美形な坂虎口を集めて「坂虎口46」でもつくってみたい?
写真3:佐賀城の鯱(しゃち)の門。佐賀の鍋島(なべしま)家は36万石の大藩で、優秀な殿様も輩出したが、外様なので幕政にはノータッチ。そのかわり国力の充実に力を注いで、明治維新の立役者となった。 
写真4:江戸城の富士見櫓。戦国乱世の最終勝者となった徳川家は、江戸を本拠として全国の大名たちに君臨した。
写真5:浜松城は、譜代大名が入れ替わり立ち替わり城主を務めて、老中・若年寄を輩出したので「出世城」と呼ばれた。戦国時代に家康が本拠とした城なので、徳川家の番頭さんクラスが城主を任せられる。
写真6:徳川最後の将軍・慶喜は、京都の二条城で将軍となり大政奉還を行ったので、将軍としては江戸城に入っていない。幕末の政局は京都を中心に動いていたのだ。
写真7:名古屋城の復元された本丸御殿と天守。尾張・紀伊・水戸の御三家は、徳川の分家。名古屋城の御殿は将軍の上洛に備えた宿泊用で、尾張藩主は二ノ丸御殿に住んでいた。本家の戦略基地を分家に管理させる形である。
おまけ:城歩きイベントで、空堀の深さを体感するために堀底に寝転がる人たち。一見バカバカしいが、この状態で上からカラーボールを投げられると、討死にする攻め手の気分が味わえる(笑)。こういう体験をしながら城の説明を聞けば、複雑な縄張りの話もすんなり理解できるというもの。百聞は一見にしかず。大切なのは、まず実物に触れて楽しんで、好きになること。

ライフ・教養の写真

史上初「45-45」の大谷翔平、来季投手復帰に迫る新ルールの激震…ケガ防止とファン離れで抱える大リーグのジレンマ
名作ラノベ『狼と香辛料』から見る、実際の中世ヨーロッパはどうだった? 歴史学者が解説
『光る君へ』宮仕えをすぐに辞めた「紫式部」、宮中の人間関係にうんざりしていた気持ちを詠んだ和歌も
【名馬伝説】父と子の血脈、福永祐一が三冠馬・コントレイルとともに超えた「天才騎手」の壁
芥川賞を受賞した朝比奈秋が語る、なぜこの形の結合双生児を描いたのか
“あの紙”はリサイクルNG!わずか1枚の混入で古紙100トンの損失も

本日の新着

一覧
マツダにいま「RX-9」は必要か?コンセプトモデル「アイコニックSP」から予測する新型ロータリースポーツの行方
桃田 健史
史上初「45-45」の大谷翔平、来季投手復帰に迫る新ルールの激震…ケガ防止とファン離れで抱える大リーグのジレンマ
田中 充
「斎藤知事」を生み出した「東大合格型ガリ勉学習」の罪と罰
「低EQ」人材がダメにしてきた国・県・官僚機構
伊東 乾
日英伊次世代戦闘機「テンペスト」の共同開発に黄信号、財政難の英国が「戦闘機か原潜か」の選択を迫られる可能性
木村 正人
フォロー機能について

フォロー機能とは、指定した著者の新着記事の通知を受け取れる機能です。
フォローした著者の新着記事があるとヘッダー(ページ上部)のフォロー記事アイコンに赤丸で通知されます。
フォローした著者の一覧はマイページで確認できます。
※フォロー機能は無料会員と有料会員の方のみ使用可能な機能です。


設定方法

記事ページのタイトル下にある「フォローする」アイコンをクリックするとその記事の著者をフォローできます。


確認方法

フォロー中の著者を確認したい場合、ヘッダーのマイページアイコンからマイページを開くことで確認できます。


解除方法

フォローを解除する際は、マイページのフォロー中の著者一覧から「フォロー中」アイコンをクリック、
または解除したい著者の記事を開き、タイトル下にある「フォロー中」アイコンをクリックすることで解除できます。