「竹林ガーデン キング」は、山荘にいるかのようなくつろぎ (ギャリア・二条城 京都提供)

モダンな水盤に反射する、苔と楓のミニマムな日本庭園
ギャリア・二条城 京都

枯山水庭園とは、砂と石だけでデザインされた簡素な庭を意味する。カエデと苔、水という3つの要素で構成された「ギャリア・二条城 京都」の庭も、シンプルさにおいて枯山水を彷彿させる。

植栽はカエデに絞り、夏には青紅葉、秋には紅葉が美しい

ただし、この庭の主役は美しい水盤と絨毯のように広がる苔。水面が鏡のように楓の木を映して上下でシンメトリーな像を描き、水盤が光を反射する。ロビーでは、鏡面仕上げのテーブルが庭を映し込んで、神秘的な光景を生み出している。

ロビーの鏡面仕上げのテーブルに庭が映り込む

アジアを代表するホスピタリティグループの一つであるバンヤン・グループのこのホテルは、庭も客室も、古都の歴史や伝統工芸へのオマージュを込めてデザインされた。「毎朝、庭にミストが散布されます。朝靄にけむる苔庭はとても幻想的です」(烏賀陽さん)。ガーデンビューの部屋の中でも、竹林ガーデンルームでは、あたかも竹林の中に滞在しているよう。混雑する観光地の近くにありながら、この絶景の庭を眺めて室内で過ごす贅沢もいい。

ギャリア・二条城 京都
京都市中京区市之町180-1
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