鷹峯・芸術村の夢の名残りを感じさせる、森のような庭
アマン京都

「ザ・リビング パビリオン by アマン」のガーデンテラス席

鷹峯と聞くと、日本美術に詳しい人なら、本阿弥光悦の名前が思い浮かぶだろう。書、絵画、陶芸に才能を発揮した江戸時代初期の芸術家だ。鷹峯は、その光悦が芸術村を営んだ地として知られる。文化の香り高いこの地に、西陣織の織元が長年にわたって広大な庭を営んだ。世界各地の文化と自然豊かな地に展開するアマンが京都で選んだのが、その庭だった。自然林を含む敷地総面積は約32万㎡、そのうち森を含めた庭は約2万4千㎡。

古代遺跡を思わせる石組
路傍に石仏がある。石造品にも注目したい

巨石の石組みに苔がむし、自然の湧き水や滝が流れる。小道には石仏も佇んでいて、散策するだけで、ホテルが掲げる5つのエレメント「石、水、光、森、苔」が体感できる。「人工的なものが一切なく、圧倒的な石組みは古代文明の遺跡を思わせます」(烏賀陽さん)。

苔に木漏れ日が差し、爽やかだ

「ザ・リビング パビリオン by アマン」のテラス席では森林浴を楽しみながらくつろぐことができる。

2024年7月31日まで、「庭パフェ」が登場する。

京都の食材もふんだんに生かされた「庭パフェ」(アマン京都提供)

アマン京都の庭をイメージして、宇治のオーガニック抹茶と、京都のほうじ茶などをつかって、枯山水、苔庭、砂利をアート的に表現している。要予約。

窓からカエデの木と森が自然が見える客室「楓」(アマン京都提供)

アマン京都
京都市北区大北山鷲峯町1
https://www.aman.com/ja-jp/resorts/aman-kyoto