〝後半勝負〟の國學院大と創価大

 前回2位の國學院大は7区と8区を平林清澄(3年)と伊地知賢造(4年)が3年連続で担うことになりそうだ。平林は前回区間4位ながら、上位3人が卒業。今回は駒大・鈴木らと区間賞を争うことになるだろう。伊地知は前回が区間2位、前々回が区間賞と抜群の安定感を誇る。

 前回2区で10人抜きを演じた山本歩夢(3年)と同5区区間賞の青木瑠郁(2年)は補員登録。終盤ロング区間のキャリアはずば抜けているだけに、6区終了時でトップと30~40秒差なら初優勝に近づくことができるだろう。

 出雲2位の創価大は今回も面白い存在だ。出雲4区区間賞の山森龍暁(4年)を2区、日本インカレ10000m9位(日本人2番)の小暮栄輝(3年)を5区、スティーブン・ムチーニ(1年)を7区に登録。出雲5区区間賞の吉田響(3年)、日本インカレ5000m7位の織橋巧(1年)、5000mで13分34秒82の自己ベストを持つ小池莉希(1年)が補員に控えている。

 バランス型のオーダーを組んでおり、出雲のように吉田響らが後半のつなぎ区間で区間賞を奪うかたちになると目標の「3位以内」が見えてくる。

 出雲8位の東洋大はエース松山和希(4年)を4区に配置。箱根駅伝予選会を戦った東海大は全日本で2度の区間賞を獲得しているエース石原翔太郎(4年)を補員登録している。

「大学日本一」を決める戦いはテレビ朝日系列で生中継され、11月5日(日)の8時05分にスタートする。当日は気温が高くなりそうで、終盤区間の〝大逆転〟があるかもしれない。いずれにしてもドラマチックな戦いが期待できそうだ。