滑り込むのはこの5校
順当なら残りは5校。ここからは大混戦だが、ボーダーラインを突破するのは明大、東農大、神奈川大、専大、麗澤大だと予想する。
明大は全日本選考会の敗退後、山本佑樹前監督から山本豪新監督に交代した。前回は2位通過しており、今回も児玉真輝、杉彩文海ら実績ある4年生を軸にクリアするだろう。
東農大は6月の全日本選考会を5位で突破。14年ぶりの伊勢路を決めた勢いがある。同選考会で10000mのU20日本歴代2位(28分03秒51)を叩き出したスーパールーキー前田和摩と10000m28分10秒台を持つ高槻芳照と並木寧音の4年生コンビを軸に上位進出の期待も十分。100回大会のメモリアルに10年ぶり70回目の出場を決めたい。
神奈川大は前回次点で落選したが、主力3人を欠いたのが原因だった。全日本選考会でも通過ラインに22秒差と迫っており、持ち味を発揮できれば通過できるはずだ。
専大は昨年の予選会で日本人トップだったエース木村暁仁(4年)が登録メンバーから外れたが、10000m上位10人の平均タイムは14位。近年、予選会の走りが抜群にうまいだけに、今回も滑り込むのではないだろうか。
麗澤大は2018年と2019年に次点で敗退するなどボーダーラインに何度も肉薄してきたチームだ。昨年度からケニア人留学生が加入して、前回は14位。6月の全日本選考会は過去最高の11位に入り、日大、専大、日体大、山梨学大などを上回った。ビッグチャンスをものにしたい。
すでに13校を挙げたが、例年、予想はすべて当たらない。これから挙げる大学にも可能性は十分にある。
前回6位通過で55年ぶりの復活を果たした立大は上野裕一郎駅伝監督が電撃解任された。戦力は前回以上だが、非常に難しい戦いになることが予想される。
日大、拓大、駿河台大、亜細亜大、上武大、日本薬科大はケニア人留学生を擁するチーム。なかでも今季から高校駅伝で実績を積んだベテラン監督が就任した日大(新雅弘監督)と拓大(井上浩監督)はどこまで上げてくるのか。国立大では筑波大に本戦出場の期待がかかる。
関東以外はハーフマラソンの経験が乏しく選手層も厚くない。加えて、全員が初めての箱根予選会となる。突破は簡単ではなく、20位以内に入れれば健闘といえるだろう。そのなかでどんなレースを見せるのか非常に楽しみだ。
毎年のように〝サプライズ〟が飛び出す箱根駅伝予選会。スタートは14日の朝9時35分だ。夢の舞台を目指す学生ランナーたちの激走に声援を送りたい。