キリンの剥製に驚かされた

第2部の始まりは、日本で最初に開催された展覧会「湯島聖堂博覧会」を模した展示

 第2部「東京国立博物館の150年」は、東博の歴史を「博物館の誕生」「皇室と博物館」「新たな博物館へ」の3章で辿っていく内容。1872年に開催された「湯島聖堂博覧会」が東博設立の契機となり、1885年には上野の地に移転。1886年には宮内庁の管轄となり「帝国博物館」「東京帝室博物館」と館名を変えた。そんな150年の歴史が、当時の所蔵品とともに細かく解説されている。

 第2部の会場に入る前は、「国宝を堪能した後に物足りなく感じるのでは」と心配したが、その不安はすぐに解消された。菱川師宣《見返り美人図》や尾形光琳《風神雷神図屛風》、縄文時代に制作された《遮光器土偶》など、人気の所蔵品がずらり。第1部と遜色ない充実度だった。

 多彩な展示品の中で最も驚かされたのが、キリンの剥製標本。1907年に来日したキリンで、上野動物園の人気者だったという。性別はオスで、名前は“ファンジ”。現在は国立科学博物館に所蔵されており、約100年ぶりの里帰りとなった。

大迫力の“ファンジ”。《キリン剥製標本》明治41年(1908)国立科学博物館

“ファンジ”は、全会期を通じて公開。展示替え後に再び訪れ、再会するのが待ち遠しい。