北条義時ゆかりの地
●北江間横穴群(大師山横穴群)
静岡県伊豆の国市北江間にある、国指定史跡の横穴群。7世紀末から8世紀前半に造られた。10基の横穴からなる「大師山横穴群」と、40基以上からなる「大北横穴群」で構成されている。
伝説によれば、このうち西側の大師山横穴群に、北条義時が経を納めたという。
●豆塚神社
北条義時が再建したとされる神社。
梁銘(はりめい)という神社の由緒が書かれた江戸時代の板銘に、義時が小池堀丸山(伊豆中央道江間料金所の付近とされる)から、現在、神社が佇む伊豆の国市北江間に移したことが記されている。
承久の乱で勝利した義時がこの神社を崇敬したと伝わることから、「必勝祈願」「心願達成」の御神徳があるという。
●北条義時館跡(江間公園)
義時が、青年時代を過ごしたと伝わる居館跡。現在は、江間公園として整備されている。
明治時代刊行の伊豆の地誌『増訂豆州志稿』に「北条義時の宅址は、江間村町屋にあり、今尋常小学校の敷地となる」というが記述あり、同校の跡地である江間公園に義時の館があったと推定されている。園内の一角には、「北條義時屋敷跡」と刻まれた石碑が静かに佇み、若き日の義時の足跡を伝えている。