「会社員としての生活」もプラットフォーム化すべき

 多くの人は「価格が安いから」という理由でAmazonを利用しているわけではありません。便利だから利用しているのです。その付加価値を生んでいるのが、彼らのデジタル・プラットフォームです。商品の検索から購入、決済、配送までのワークフローを作り、これをプラットフォームに乗せて提供しています。これが、ユーザーエクスペリエンスにつながっているのです。

 私たちServiceNowは、「消費者としての生活(Life at home)」ならぬ「会社員としての生活(Life at work)」のためのプラットフォームを提供できないかという考えから生まれた企業です。

「消費者としての生活」は日々便利になっているのに、「会社員としての生活」は旧態依然としています。ある業務を行おうとしても、情報がどこにあるのか分からず、同じことをいろいろな部署に尋ねないといけない、ということがよくあります。

 これが先ほどの「消費者としての生活」のように変化したらどうでしょうか。まず「自分仕様の情報」では、業務に必要な情報をプッシュ型で教えてくれたり、検索しなくても自動的に出てくるようにすれば働き方は変わるでしょう。2つ目の「裏処理の自動化」は、例えば、中途社員が入社したときに、PCはIT部門、名刺は総務部門、入館証はセキュリティの部門など複数の部門に別々に依頼するのは面倒です。これが、業務システム側で自動処理を行い、複数の部門で横断的に処理ができれば非常に便利になります。3つ目の「承認の自動化」も、出張旅費の申請などが自動化できれば「スタンプラリー」と呼ばれるような複雑な申請プロセスを無くすことができますし、承認する上司の負担も減るでしょう。

社員を雑務から解放し、創造的な働き方に変える

 ServiceNowの大きな特長は、企業の中で動いている現行のシステムの上にプラットフォームをかぶせることができることです。Amazonでは配下でさまざまなシステムが実装されていますが、ユーザーはそれを意識する必要はありません。

 ServiceNowでも、ユーザーすなわち社員の皆さんから見れば、社内のポータルサイトに入れば、ServiceNowの配下のいろいろなシステムに別々にログインしなくても日々の業務が賄えるようになります。

 ここで気を付けなければならないのは、各部署でそれぞれのシステムを持ち、それがサイロ化していることです。これらを別々にデジタル化するだけでは変革は生まれません。社員の観点で、情報が重なり合っているのであれば、そのプロセスを削除した上で自動化することが重要です。ServiceNowでは、豊富な事例を基に、最適なプラットフォーム作りのサポートも行っています。さらに、「Low Code/No Code開発」と呼んでいますが、専門的な知識がなくても共通基盤となるプラットフォームの制定や導入ができるのもServiceNowの大きな特色です。

 ServiceNowを導入することで、マニュアル作業から人を解放し、スキルアップ、キャリアアップなどに時間を割くことができるようになります。

 繰り返しになりますが、働き方改革は、時短勤務、在宅勤務、有休消化などで語られがちですが、大切なのは、高付加価値を生むための生産性を上げるということをベースに、推進していくということです。それにはデジタル変革が有効です。デジタル変革をすることで、より卓越したエクスペリエンスを提供でき、社員は雑務から解放され、創造性を持った仕事ができるようになります。そのためにぜひServiceNowをご活用いただきたいと願っています。

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