デジタル・ディスラプターの登場で、
消費者としての生活は格段に便利に
考えてみればこの10年間、消費者のユーザーエクスペリエンスは格段に向上しました。自宅でソファに横になりながらクリックひとつで買い物ができるようになり、新聞や雑誌はタブレット端末で読むことができるようになりました。大量の映画やドラマをスマートフォンでいつでも見ることができ、スマートフォンでタクシーを呼ぶことや、その支払いまでできるようになりました。
これらの革新的なサービスを提供しているのがAmazonやNetflix、Uberなどデジタル・ディスラプターと呼ばれる企業です。
彼らの提供するサービスは「消費者としての生活(Life at home)」を大きく変えました。
まずは「自分仕様の情報」です。かつて新聞を読むには1面から順に読んでいくのが一般的でしたが、今では気になるキーワードを検索し、好きな記事だけを読むようになりました。さらに、自分用にカテゴライズされた紙面が自動的に作られます。2つ目は「裏処理の自動化」です。Amazonなどで買い物をすると裏では在庫システムから配送まで、複雑で膨大なシステムが動いています。しかし、消費者はこれらを意識せずにクリックひとつでモノを買うことができます。3つ目は「決済の自動化」です。昔は通販でモノを購入するには事前に銀行や郵便局などで料金を払い込む必要がありました。しかし、今ではクレジットカードなどを事前に登録しておけば、自動で決済が行われます。
これら3つの他、最近ではモバイル・インフラが普及し、「いつでも・どこでも」サービスを利用できるようになっています。