中村哲医師が日本人を嘆いた理由、いまや世界屈指の「弱者に冷酷な国民性」 データも証明、「やさしさ」尊重の風潮ながら実は他人にやさしくない私たち 2023.12.29(金) 高世 仁 フォロー フォロー中 時事・社会 シェア621 Tweet この写真の記事へ戻る 中村哲医師。2012年、福岡県にて(筆者撮影) かつて「ガンベリ沙漠」と呼ばれたアフガニスタン東部の不毛の地は、中村医師の灌漑プロジェクトのおかげで、緑豊かな農地に生まれ変わった(筆者撮影) 中村医師が造った用水路。6000~7000メートル級の山々を水源にする大河クナール河から引く農業用水は、干ばつでも枯れることがない(筆者撮影) 中村医師亡き後も、現地の人々の手で新たな用水路の建設が行われている。中村スピリットは人々の胸に刻まれている(筆者撮影) 2022年にジャララバード市内に開設された中村医師の偉業を称える“ナカムラ広場”。中村医師の大きな肖像が掲げられ、夜はライトアップされる。偶像崇拝を禁じるタリバン政権のもとではきわめて例外的な扱いである(筆者撮影) 【グラフ1】総合順位136位から142位までの最下位グループ。左から総合順位、①見知らぬ人を助けたか、②慈善活動に寄付をしたか、③ボランティア活動をしたかについて行った人の割合 拡大画像表示 【グラフ2】見知らぬ人を助けたかの項目における上位10位(左)と下位10位。日本は最下位 拡大画像表示 【グラフ3】”State Should Take Care of the Very Poor”(国家は極貧層の面倒を見るべきである)に「完全に同意」が濃い青、「おおむね同意」が薄い青で示される 拡大画像表示 『中村哲という希望-日本国憲法を実行した男』(佐高信・高世仁著、旬報社)