ミニスカートだけじゃない、「商標登録」を定着させたマリークワントの功績 《マリー・クワントと、ヘアスタイリングを担当していたヴィダル・サスーン》 1964年 ©Ronald Dumont/Daily Express/Hulton Archive/Getty Images (画像1/23) 「時代を変えたミニの女王 マリー・クワント」 著=ジェニー・リスター 翻訳監修=中野香織 翻訳=石田亜矢子 発行=グラフィック社 3,600円(税別) (画像2/23) 《ベストとショートパンツのアンサンブルを着るツイッギー》 1966年 © Photograph Terence Donovan, courtesy Terence Donovan Archive. The Sunday Times, 23 October 1966 (画像3/23) 《マリー・クワントと、夫でビジネスパートナーのアレキサンダー・プランケット・グリーン》 1960年 Courtesy of Terence Pepper Collection. © John Cowan Archive (画像4/23) 《マリー・クワントのブティック「バザー」のショッパーを持つモデル》 1959年 Image courtesy of Mary Quant Archive / Victoria and Albert Museum, London (画像5/23) 夫となる上流階級出身のアレキサンダー・プランケット・グリーンと、法律とビジネスに強い実業家のアーチー・マクネアが、5000ポンドずつ出資してBAZAARを開店させた。BAZAARはbizarre(風変りな)と音が似ており、ちょっと変わった商品を扱っていることを匂わせた (画像6/23) 《マリー・クワントのカクテルドレスを着るリエーゼ・デニス》 1960年ごろ Photograph by Woburn Studios Image courtesy Mary Quant Archive / Victoria and Albert Museum, London (画像7/23) BAZAARにおいては、ショーウィンドウもアート志向の強い奇抜なディスプレイで人目をひいた。巨大なロブスターにリードをつけてモデルが散歩させる演出も、シュールレアリズム的 (画像8/23) 《カーディガンドレスの「レックス・ハリソン」を着るジーン・シュリンプトン》 1962年 © John French / Victoria and Albert Museum, London (画像9/23) 左の格子柄のドレスを着ているモデルの写真が奥にちらりと見える。1961年に写真家ジョン・コーワンが撮影した「近衛兵の先を行く」。モデルはマリー・フランスで、モデルがこのような大胆な動きをするファッション写真は当時としては斬新だった (画像10/23) 《ジンジャー・グループのために作られたピナフォア「スノッブ」とストライプのアンサンブルを着るロス・ワトキンスとポーリン・ストーン》1963年 © John French / Victoria and Albert Museum, London (画像11/23) 1963年に立ち上げた新しいブランドライン「ジンジャー・グループ」。上下組み合わせも可能な、着やすくて手頃な価格のアイテムをそろえた。店頭のディスプレイには、モーリン・ロフィーによる漫画のようなイラストが飾られた (画像12/23) 《マリー・クワントのタイツと靴》 1965年ごろ Image courtesy Mary Quant Archive / Victoria and Albert Museum, London (画像13/23) 《ドレス「ミス・マフェット」を着るパティ・ボイドとローリングストーンズ》 1964年 Photograph by John French © John French / Victoria and Albert Museum, London (画像14/23) 《マリー・クワントのカンゴール製ベレー帽の広告》 1967年 Image courtesy of The Advertising Archives (画像15/23) ストックボードを拠点とするアリゲーター・レインウェア社とのコラボによってマリークワントのレインコートは大ヒットする。ピカピカ人工素材、突き刺さるような色彩に、当時の人々は魅了された (画像16/23) 1964年以降、型紙、レインウェア、アンダーウェア、ストッキングやタイツなどさまざまなメーカーと提携して、さらに手頃な価格帯の商品を世に送り出し、ファッションの民主化を推進していった (画像17/23) 《シャツドレスとショートパンツを着るケリー・ウィルソン》 1966年 Photo Duffy © Duffy Archive (画像18/23) 中央の紫のサテンのシャツドレスとショートパンツは、モデルのケリー・ウィルソンが着用して有名になった。ケリーはポリネシア人とアフリカ系アメリカ人を両親にもつモデルで、キャンディをなめながら大胆なポーズで着こなし、動きやすさをアピールした。クワントはいち早く多様な人種のモデルも起用していた (画像19/23) デイジー人形は身長23センチで、クワントのコレクションをそのまま小さくした服を着ている。子供のお小遣いでも買える価格で人気を博した。ネーミングも楽しい (画像20/23) 《ストライプのアンサンブルを着る2人のモデル》 1973年春 Image courtesy Mary Quant Archive / Victoria and Albert Museum, London (画像21/23) 左から2体目が「ヤムヤム!」 (画像22/23) 中央の白いトラックスーツが「サプライズ・パケット」 (画像23/23) ミニスカートだけじゃない、「商標登録」を定着させたマリークワントの功績 この写真の記事を読む