空質空調アカデミックトーク 東工大 鍵教授&Panasonic その2 東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系 教授 鍵 直樹 氏 研究分野は建築環境工学、空気環境、室内空気質。室内における空気環境の基礎的な研究を行っており、空気中に浮遊している目に見えない汚染物質の検出・測定による“見える化”、汚染物質の発生源や空間中での特性などの把握と対策を研究テーマとしている。 (画像1/9) 室内で発生するさまざまな環境汚染物質 ①外気にも汚染物質(PM2.5、超微粒子、オゾンなど)が存在 ②建物内装材料や家具、家庭用品などから、VOC(揮発性有機化合物)およびSVOC(準揮発性有機化合物)が発生 ③微生物から、MVOC(微生物由来の揮発性有機化合物)が発生 ④VOCによっては、オゾンと反応し超微粒子を空気中で新たに生成する ⑤SVOCは揮発性が低いものの、ハウスダストや浮遊粒子に吸着するなど物質同士の相互作用がある その他、建物の性能や温湿度、居住者の行動など、室内空気質に影響を与える要因は多岐にわたる。 (画像2/9) 「ヘアスプレーやドライヤー、アロマなど、私たちが普段使っているものから、さまざまな超微粒子が発生しています。さらに芳香剤や消臭剤から放出される化学物質は、空気中のオゾンと化学反応することで二次生成粒子が発生。私はこれらが空気の質とどう関係しているのか、化学的な観点から解明していきたいと考えています」 (画像3/9) 建築物内の空気中に含まれる汚染物質の濃度などを測定。「大学の実験室だけでなく、さまざまな場所に赴いてサンプルを採取。換気の有無や人間の挙動パターンなど、条件を変化させながら多種多様な空気を集めています」 (画像4/9) (画像5/9) エアコンのフィルターに付着するホコリの種類。一定量の油分を含んで付着しているケースが多く、掃除機で吸い取るホコリとは性質が全く異なる。 (画像6/9) フィルター全面を一度にかき取る、横長のブラシを採用。短時間で確実に掃除を完了することができる。 (画像7/9) 新「ナノイーX」内部クリーン運転によって、99%以上のカビ菌除去を確認。 (画像8/9) (画像9/9) 空質空調アカデミックトーク 東工大 鍵教授&Panasonic その2 この写真の記事を読む