「千葉城」と千葉常胤の銅像 撮影/西股 総生(以下同)
白亜の4重天守は鉄筋コンクリート製だが、千鳥破風や唐破風をバランスよく配してデザイン的なまとまりはよい。
現代工法で造られた天守台は石垣というより、石垣風の天守台座。目地が横に通る切込ハギ・布積なら、角脇石は2石きっちり入るのが城石垣のセオリー。
一帯は亥鼻台公園となっており、亥鼻城(猪鼻城)の説明板も立っている。説明板の後ろに土塁があるのがわかるかな?
猪鼻城本丸の土塁越しに見たコンクリ天守(市立郷土博物館)。本丸を囲む土塁がしっかり残っているのだが、訪れる人のほとんどは城の遺構として認識していない。
本丸の背後を守る堀切。グンと下がって、堀底からまた上がった先に小さな曲輪がつづいている。これは貴重な遺構だ。