これでいいのか!?日本の城の見方と楽しみ方
松本城(撮影/西股 総生、以下同)
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写真1:犬山城天守。右側の付櫓(つけやぐら)に注意。このように付櫓を伴うタイプを複合式天守という、と城の本には書いてある。研究者たちが複合式天守について議論しているのを、僕は聞いた記憶がない。
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写真2:弘前城天守。破風の内側にぶら下がっている「のどちんこ」みたいな板を「懸魚(げぎょ)」と呼ぶ。こんな用語も知っていて損はないと思う・・・。でも、城マニアが懸魚について語るのを聞いたことはない。
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写真3:延岡城(宮崎県)の石垣。建物は一切ないが、立派な城である。こうした城が、城として研究されるようになったのは、意外に最近のことだ。
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写真4:静岡県三島市の山中城。北条氏が豊臣秀吉軍の侵攻に備えて築いた山城で、激戦の舞台となった。戦国時代の城には実戦的な工夫が満載されていたのだ。
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写真5:弘前城の堀端に立つ津軽為信(ためのぶ)の銅像。津軽を統一し弘前城を築いた英傑だが、かなりのワルだったらしい。勝つためなら何でもあり、でなければ生き残れないのが戦国乱世だったのだ。
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写真6:弓や鉄砲を使うときは右半身の姿勢になるから、右半身で戦いやすいように縄張りを工夫するとよい、みたいな話が軍学書には出てくる。こんな狭間から撃つのなら、どっち半身でもあまり関係ないと思うけど・・・。
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写真7:江戸城平河門の石垣。エッジに面取りまで施した、ていねいな加工。色調にまで配慮した積み方。平和な時代の城には、平和な時代なりに求められたものもある。
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おまけ:二条城を歩いていて見つけた面白石垣。バッハでしょうか。参考書方式のお勉強で用語を覚えると、城へ行っても知識を確認して歩くような見方になってしまう。それ、楽しい? 知識にこだわらずに歩けば、いろいろ面白いものも見つかるのだ。
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