北方領土に夢のレアメタルは“存在しなかった”
写真1 レニウムを含む噴煙が立ち上る硫黄岳の火口(出所:Сахалин и Курилы Website)。レニウム資源と聞いて、鉱脈を想像すると間違いである。択捉島のレニウム資源の正体はこの噴煙なのである。
(画像1/5)
写真2 レニウムを含む鉱物 レニウムを含む鉱物が産出するのは世界で択捉島だけなので、地質学的に貴重であることは確かである。しかし、資源になるような量はない。
(画像2/5)
写真3 硫黄岳の様子 (出所:Сахалин и Курилы Website) 簡単に登れそうもないという以前に、麓まで行き着くのも大変そうである。なお、一部資料がクドリャヴィ火山を神威岳や茂世路岳とされているのは誤りである。
(画像3/5)
写真4 硫黄岳のレニウム回収装置 硫黄岳のレニウム回収設備 (出所:Сахалин и Курилы Website) 17kgのレニウム精鉱を回収した。
(画像4/5)
写真5 ロシアの銅精錬工場(出所:ウラル電気銅社Website) ロシアでは銅の精錬が盛んであるので、銅の副産物としてレニウムが生産されていると推察される。写真4と見比べると、硫黄岳の回収設備とは様々な面でレベルが違うのが一目瞭然である。
(画像5/5)
北方領土に夢のレアメタルは“存在しなかった”
この写真の記事を読む
次の記事へ
択捉島に世界屈指の戦略資源、レニウムが大量存在か
関連記事
択捉島に世界屈指の戦略資源、レニウムが大量存在か 中国がこれまでの国際秩序を塗り替えると表明 輸出拡大へ、中小企業育成に本腰入れるロシア 非核化どころか世界有数の核保有国となり得る南北朝鮮

本日の新着

一覧
ドイツ経済は「フリーフォール」状態で八方塞がり、財政拡大や反移民政策などでスタグフレーションのリスク
藤 和彦
それでも退職代行・引き止めサービスが活況を呈する背景と問題点、会社と社員の意思疎通はなぜ壊れるのか
川上 敬太郎
トランプ関税の本質、恐怖の「次の一手」は…「お化け屋敷」状態の国際情勢、出口どこに?
【JBpressナナメから聞く】オウルズコンサルティンググループCEO・羽生田慶介氏④
羽生田 慶介 | 細田 孝宏
要件が厳格化された外国人の経営者ビザ、次の論点は外国人労働者の6分の1を占める「技人国ビザ」の外国人派遣社員
【著者に聞く】『外国人急増、日本はどうなる?』の海老原嗣生が語る、在留外国人を巡る間違いだらけの議論
長野 光 | 海老原 嗣生
フォロー機能について

フォロー機能とは、指定した著者の新着記事の通知を受け取れる機能です。
フォローした著者の新着記事があるとヘッダー(ページ上部)のフォロー記事アイコンに赤丸で通知されます。
フォローした著者の一覧はマイページで確認できます。
※フォロー機能は無料会員と有料会員の方のみ使用可能な機能です。


設定方法

記事ページのタイトル下にある「フォローする」アイコンをクリックするとその記事の著者をフォローできます。


確認方法

フォロー中の著者を確認したい場合、ヘッダーのマイページアイコンからマイページを開くことで確認できます。


解除方法

フォローを解除する際は、マイページのフォロー中の著者一覧から「フォロー中」アイコンをクリック、
または解除したい著者の記事を開き、タイトル下にある「フォロー中」アイコンをクリックすることで解除できます。