写真1 レニウムを含む噴煙が立ち上る硫黄岳の火口(出所:Сахалин и Курилы Website)。レニウム資源と聞いて、鉱脈を想像すると間違いである。択捉島のレニウム資源の正体はこの噴煙なのである。
写真2 レニウムを含む鉱物 レニウムを含む鉱物が産出するのは世界で択捉島だけなので、地質学的に貴重であることは確かである。しかし、資源になるような量はない。
写真3 硫黄岳の様子 (出所:Сахалин и Курилы Website) 簡単に登れそうもないという以前に、麓まで行き着くのも大変そうである。なお、一部資料がクドリャヴィ火山を神威岳や茂世路岳とされているのは誤りである。
写真4 硫黄岳のレニウム回収装置 硫黄岳のレニウム回収設備 (出所:Сахалин и Курилы Website) 17kgのレニウム精鉱を回収した。
写真5 ロシアの銅精錬工場(出所:ウラル電気銅社Website) ロシアでは銅の精錬が盛んであるので、銅の副産物としてレニウムが生産されていると推察される。写真4と見比べると、硫黄岳の回収設備とは様々な面でレベルが違うのが一目瞭然である。