株価評価や財務戦略を専門とする慶應義塾大学総合政策学部の保田隆明教授による講演。保田教授は、投資家の視点が変化する中、近年は人的資本経営を財務戦略的に正しく運営する方法なども研究する。今回のテーマは企業価値向上を支える組織づくりについて。人的資本経営の考え方の進化の概要のほか、ポイントとして、経営感覚を現場に落とし込むことの重要性について解説する。
講師よりメッセージ
本講義では、企業価値向上のための経営戦略としての人的資本経営と、それを支える組織をテーマにします。ひいては、重要なステークホルダーである株主、機関投資家との人的資本経営に関するコミュニケーション戦略でもあります。ダイナミックな経営戦略を支える組織力の強さが企業価値向上の源泉であり、そのためには不連続な変化への対応力が重要となります。戦略、組織、そして対外コミュニケーションの三位一体を理解します。
【TOPICS】
- プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)の概念
- 事業ポートフォリオ見直しの成功事例(日立製作所)
- 先手を打つための人的資本経営
- これまでの人的資本経営の主眼
- ROIC経営の推進
- 市場(投資家)と企業の間の意識の乖離
- 株主資本コストと期待成長率について
- 資本コスト(資金調達コスト)の決定要因
- 投資家が求めていること










