車内には畳や杉の一枚板のカウンターも

 車内を探索してみると、1号車は3名掛けのソファー席がメインとなっている。大分や別府の風土をモチーフにしているため、座席は火山や温泉を想起させる赤色がベースで、テーブルには大分産の杉が用いられている。運転席の後ろには熊本県八代産のい草を使用した畳の個室も備わり、靴を脱いでゆったりくつろげる。

暖かい色味のソファ席が特徴の1号車。天井や手すりも杉板で統一されている

 2号車はこの列車最大の魅力であるラウンジだ。大きな窓からは美しい風景が存分に楽しめ、沿線の食べものや飲みものも味わえる共用スペース。驚くことにカウンターテーブルに使われているのは樹齢約250年、全長約7.88mの杉の一枚板。今までこのような内装をした列車は見たことがなく、斬新なアイデアと迫力に感服してしまう。

大きな杉の一枚板が鎮座する2号車。大分県の日田に湧く底霧をイメージした天井も印象的

 3号車は2~4名で落ち着いて過ごせる半個室型のBOX席。福岡・久留米エリアの平野や山々の青をベースとした青のデザインで、こちらのテーブルには福岡産の杉が使用されている。

3号車の運転席寄りにも6人用の畳敷き個室がある