ウェルビーイング実現へ
IAQ向上に役立つピュアウォッシャー

 非常に多岐にわたっているウェルビーイングという理念をどう実現するか。何から始めるか。クボタの提案は、WELL認証の最初に掲げられているAIR、すなわち室内空気質(IAQ)向上から始めることです。IAQを良くするということは、ウイルス感染、食中毒、粉じん、乾燥、におい、ほこり等の対策となり、その結果、従業員が安心して集まることができるようになることで、人間関係も良くなります。

 IAQ向上のツールとして業務用加湿空気清浄機『ピュアウォッシャー』をご紹介します。これは「水のチカラ」で安心・快適な空気環境をつくるものです。一番の特徴は最大適応面積が200平方メートルあるということです。食堂、執務室、休憩室など広い空間に対応できます。ピュアウォッシャーができることは、除菌、消臭、加湿、空気清浄の四つ。さらに副産物として、微酸性電解水という除菌水を取り出すことができます。

 農業機械、鉄管や環境装置を製造しているクボタが、なぜ空気清浄機なのか。実はクボタにはクリーンルーム用の空調機を長年製造してきた歴史があります。電子部品の製造現場などで使われるクリーンルームは非常にシビアな空気質が求められます。それを「水」で実現するのが「エアワッシャー」という技術であり、この技術をコンパクトにして搭載した空気清浄機がピュアウォッシャーです。クリーンルーム用の大がかりな装置を自動販売機のサイズにまで小さくすれば、様々な場所で使っていただけるのではないかと2016年に開発した製品です。

 このピュアウォッシャーを導入することでウェルビーイングにどのように貢献できたか、総務部門へ届いたES(従業員満足)、「ありがとう」の声に焦点を当ててご紹介します。

導入事例にみる「ありがとう」その1。きれいな空気を体感

 まずは「キレイな空気を実感した!」という「ありがとう」。ピュアウォッシャーは空気を下から吸い込んで上から吐き出しますが、真ん中の部分で微酸性電解水のミスト状のシャワーの中を空気が通ります。一回のパスでウィルスや菌を90%除去し、除去されたウイルスや菌、ほこりなどの汚れは、電解水の効果で不活化させます。「水で空気を洗う」ということです。

 きれいになった空気は大容量ファンから出て部屋の隅々までとどきます。1分間で25メートル遠くまで届きます。ここに、私どもが培った空調技術を使っています。ウィルス対策は体感しにくいものですが、これにより、大空間でしっかり効果が体感できます。

 導入事例としては、楽しく集まる場所としての社員食堂、必要不可欠な集合の場としての大会議室。話す頻度が高くなるコールセンターでは、乾燥を特に気にされます。スポーツジムでは、除菌だけでなく消臭効果も実感いただけました。いずれも選定ポイントは、広いスペースで確実に従業員が効果を感じる、ということです。

導入事例にみる「ありがとう」その2。副産物の電解水でどこでも除菌

 二番目は「職場だけでなく家庭でも」という「ありがとう」。ピュアウォッシャーは副産物として0.5~20リットルまでの微酸性電解水を取り出すことができます。これは食堂や会議室のテーブルの除菌に使っていただけるものです。ボトルに詰めてご家庭に持ち帰っていただければ、ペットのトイレの消臭やドアノブ等の除菌、またアルコールの効かないノロウィルスにも効果がありますので、食中毒対策にも使っていただけます。

 導入事例としては、タクシー車内の除菌では気になる箇所すべてにふんだんに使っていただいています。また、学生寮では、食堂設備の清掃除菌も微酸性電解水で行われています。さらには幼稚園で、遊具などの清掃除菌に使われています。ピュアウォッシャーで生成される微酸性電解水は、微酸性次亜塩素酸水として食品添加物に該当する範囲で生成されるため、万が一口に入っても安全なものです。いずれも選定のポイントは、1リットルあたり2.2円というコストの安さです。現状アルコールを購入されている企業様には、大きなコストメリットがあるのではないかと思います。