令和の接客を実行するパルコと
市民起点でITを提供する浜松市
データから顧客の関心事を把握し
本質的なニーズに応えるIT活用を
林氏は「エンゲージメント商圏はコミュニティと捉えることができます。お手元商圏も足下商圏も関心事を軸にしたコミュニティ的な発想で取り組むのが、令和らしい取り組みではないでしょうか」と指摘する。マス的なアプローチで、打率よりも打数を重んじた昭和との違いを明確にしておくことが必要だろう。
それを受けて髙荷氏がキーワードとしてあげたのが「関心視野」だ。関心がないと視野に入ってこない。当然、覚えてはもらえない。「そこに人の曖昧さがあります。だからこそスピーディにトライ&エラーを繰り返し、関心を持ってもらえるようにすることが、エンゲージメント商圏では大事になります」(髙荷氏)。
「デジタルを受け入れるツボはどこにあるのでしょうか」という藤森氏の問いかけに、林氏は「顧客が望んでいるのはデジタル体験ではありません。リアルなコンテンツこそがツボだといえるでしょう。接客やミカンの木といった人間の本質に響くリアルがあって、その効果を高めるのがデジタルの役割だと思います」と話す。
瀧本氏は「スマートシティやデジタル活用というと便利さばかりが強調されますが、今はQOLや安心、安全といったリアルな領域へつながることの価値が高まっています。デジタルの先に何を求めるのかを日々考えながら施策に取り組んでいます」と語った。
藤森氏は「デジタル変革は画一的なものではないことがよくわかりました。やってみなければわからない部分が多い。人が活躍できるためのITを作ってく必要があると感じました」と締めくくった。社会とITの接点はますます広がっている。どんなスタンスから考えるかで結果は大きく変わってくることになるだろう。
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