本コンテンツは、2020年9月30日に開催されたJBpress主催「リテール・イノベーション 2020 ポストコロナ時代に求められる小売業の『攻め』と『守り』のデジタルシフト」での講演内容を採録したものです。

ソートスポット合同会社
シニア ソリューション エンジニア
赤栗 雅史 氏

「検索」機能と「AIレコメンデーション」機能を備えたデータ分析ツール

 ThoughtSpot(ソートスポット)は、グローバルではすでに、ウォルマートやシーメンス、エクソンモービルなどの他、動画配信サービスのHulu(フールー)など、多くの有名企業で採用されています。

 業界内外からの評価も高く、米調査会社ガートナー社の「マジック・クアドラント」では、2019年・20年の2年連続で、アナリティクス&BI部門の「リーダー」に選ばれています。

 ThoughtSpotは、データの分析や可視化のためのツールです。ExcelやPowerPoint、さらにはBIツールなどを使って、レポートやダッシュボードを日々作成している企業は多いと思います。

 ところが、現場の方たちがそういったレポートを見て、気になることや、より深堀りしたいようなことが出てきた時に、既存のツールでは、「次の疑問や質問」に答えることが簡単ではありませんでした。

 そこで、データの分析チームやシステム担当にレポートの作成を依頼するのですが、ビジネスユーザー12億人に対して、データの専門家・分析担当は150万人ほどしかいません。

 そのためレポート作成に要する日数も、4.8営業日、つまり約1週間も掛かっています。これでは、日々業務に携わっている人は、タイムリーに施策を打つことができません。

 ThoughtSpotは、そのような既存のツールの課題を解決するために生まれました。特長は大きく2つあります。まず、1つ目はGoogleのように、自社のデータまた準備した他社のデータを誰でも簡単に検索ができるような仕組みがあることです。そしてもう1つは、Amazonのレコメンデーションのように関連情報が自動的に表示されることです。