単なるオンライン会議システムとは一線を画す「Teams」

 ここからは具体的なツールやシステムを紹介したいと思います。まずは3つ挙げたポイントの1つ、コミュニケーション関連の課題解決に有効なマイクロソフトのコラボレーションツール「Teams」です。テレワークを実体験した多くのビジネスパーソンの間で、頻繁に使われているのがチャット(文字によるコミュニケーション)や会議システム(音声と画像によるコミュニケーション)ですが、ご存知のように「Teams」もこれらの機能を備えています。

 しかし、コラボレーションツールとして開発された「Teams」には、他にも数多くの機能が備わり、それらを社内システムと連携させることによって、むしろ対面でコミュニケーションしていた時よりも効率的でスピーディな成果をもたらしてくれます。

 まず、「Teams」は、メールやカレンダー、プレゼンソフトなどオフィスで使うあらゆるツールを統合し、なおかつPCやスマホなどさまざまな端末からアクセス可能にしてくれますので、大半の業務を「Teams」の画面からダイレクトに実行していくことができます。

 例えば遠隔地にいる同僚や上司とチャットで会話をしている最中に、必要に応じてアプリケーションやデータを呼び出し、チャット画面上で共有したり、共同作業を行ったりすることができるわけです。そうしてオフラインと変わらない会話や作業を実施するだけでなく、散在していきがちな情報類をプロジェクト毎に整理してくれる機能も持ち合わせています。こうして、オフィスにいた時以上に目に見える形で業務の進行と整理と情報共有が成されることによって、より効率的なコラボレーションが実現していくのです。

 オフィスにいる時を思い出してください。多くのビジネスパーソンは、仕事内容や相手先次第でケースバイケースにコミュニケーションのとり方や利用端末およびツールを変えていき、当然のことながら情報やデータ、知見があちこちに散在していきます。

 これらを必要に応じて集め直し、共有していく過程で多くの無駄が生じてきたはずなのですが、テレワーク実施をきっかけに「Teams」起点のコミュニケーションを徹底できれば、生産性はかえって上がっていくのです。「Teams」がマイクロソフト史上最速で普及を進めることができた背景には、以上のような利点に世界中の企業が気づいたからだと言えるでしょう。

「働き方」見える化ツールと、セキュリティを向上させた端末で、さらに課題を解決

 次に3つのポイントのもう1つ「働き方の見える化」に有効なツールとして、「FUJITSU Software TIME CREATOR」を紹介します。

 テレワークを進めていく中で、特にマネジメント層を中心に課題感を持ったのが、各メンバーの業務状況やプロジェクトの進捗状況を把握する難しさだったはずです。しかし「TIME CREATOR」を全社的に導入すれば、「どのメンバーがどの作業に何時間を費やしたか」が明快なグラフとなって表示されます。

「PC毎の稼働時間」や「どのアプリをどれだけ稼働させていたか」など、さまざまな角度から「働き方」を見える化していくことができるため、マネジメントや評価の精度はむしろオフラインオンリーだった時よりも上がります。そればかりか、テレワーク活用時の課題として浮上した「働き過ぎによる社員の健康管理問題」への対処も可能となります。

 単に状況を見える化して管理するだけでなく、例えば働き過ぎだと判明した社員のPCに警告を表示することや、PCそのものをシャットダウンする機能も盛り込まれています。個々に異なる環境で働くことになるテレワークにおいて、忘れられがちな時間意識をサポートしていくことは、長期的に見れば生産性向上へとつながる施策でもあると言えるはずです。

 3つのポイントの最後の1つ、セキュリティについては、もちろんホストコンピュータやサーバー、クラウド上のインフラシステムにおけるセキュリティ向上が大前提ではあります。しかし、テレワーク時のセキュリティとして懸念されるのが、各自が用いる端末機におけるセキュリティです。

 富士通では以前から生体認証技術の領域で世界トップレベルの成果を上げてきました。自社製PCには手のひら静脈認証のセンサーを搭載していますので、パスワードの漏洩やそれによるなりすましを防ぐことが可能です。また世界最高レベルの軽さと堅牢さを併せ持つノートPCや、画面の覗き見を防止するためのオプションとして、PC本体に差し込むことができるプライバシーフィルターなども展開。さらにPCに保存するデータを物理的に分散させながら持ち運べる秘密分散ソフトも開発するなど、多様な視点から個別PCのセキュリティ保持と、モビリティとを実現しています。

 以上は、あくまでもテレワークを進化させ、生産性を向上させていくための一例に過ぎません。より幅広く、実用的なテレワークの進め方や、働き方改革の促進について、富士通では、いくつものワークショップをオンライン上で展開しています。ぜひこうした機会も利用しながら、「基本はテレワーク、時々オフィス」というようなニューノーマルの働き方においても、生産性を上げ、なおかつ社員の成長や健康を支えていただければと思っています。

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