データドリブン組織への変革が失敗する3つの要因

 インサイトをインパクトに変えていくには、ビジネスユーザー一人ひとりがデータ活用の重要性を意識し、行動に結び付けることが必要です。データ活用がうまくできた企業と、そうでない企業とでは成長率にして7倍、年間27%もの利益格差が生じるとも推測されています。

 企業リーダーは、「トップラインの成長」「継続的なカスタマーエクスペリエンスの向上」「不必要なコストと作業の削減による効率性の向上」という3つを目的として、データドリブン経営を掲げます。ところが、多くの企業がデータドリブン経営に失敗しています。『Harvard Business Review』の論文によると、半分以上の企業が「データカルチャーをまだ構築していない」「データ主導型の組織を設立していない」と回答しています。

 失敗の理由としては、3つの阻害要因が挙げられます。1つは「Some People(一部の人)」です。従業員の技術的スキルやツールの実用性などから、一部の人しかデータの扱いができないこと。2つ目は「Some Data(一部のデータ)」。システムツールが厳重、強すぎる、もしくは“ない”ガバナンスによって、一部のデータしか使用できないこと。そして3つ目が「Some Help(限られた支援)」。データ活用に必要な業務の意識、行動の改革に対して、社内で限られたサポートしか受けられないことです。

 これら3つの阻害要因を取り除き、データドリブン組織を実現するには、多くの従業員を「Adoption(適合)」させる人材教育と、あらゆるデータが取り扱えるようなシステムに「Scale(スケール)」させること、強いリーダーシップをもって組織や個人を「Change(変化)」していくことが必要であり、人とデータの関係を近づけるために、それぞれ「プラットフォーム」「スタート+スケール」「トラステッドリーダー」という3つの要素が鍵を握ります。そして、われわれは「スタート+スケール」なデータ活用を実現するTableauの提供を通じて、人と組織がデータドリブンに変革することを支援しています。