男神と女神が交接するチベット密教の本尊「カーラ・チャクラ」像。なぜ最高神はセックスしているのか(画像は筆者所蔵の掛軸・チベット密教のタンカ)
インドの首都デリーから南東に620キロの位置にあるカジュラーホの寺院がある(画像は筆者撮影、以下同)
死後の理想的な楽土は、歓喜と愉悦そして愛の願望が達せられるところであり、艶麗赫奕なる、豪奢な紅閨翠帳の後宮を思わせる
至る処で生々溌刺なエロティシズムが謳歌かされている
ミトゥナ像の性交姿態の大半が立位、口唇性交、集団性交の3種に分類される。立位は性的恍惚感を増大させるものとして、ヒンドゥーの貴族社会では好まれた態位とされる
女神像に見る豊満な肉体美。性交姿態は歓喜と愉悦、愛の願望が叶えられた瞬間をあらわし、神々はエクスタシーに耽溺しながら、さらなる大きな法悦へと永劫回帰してゆく