運動後の栄養の補給方法が、その後の身体の回復などに影響を及ぼすという。
東郷将成(とうごう・まさなり)氏。立命館大学総合科学技術研究機構専門研究員。管理栄養士。博士(食品栄養科学)。酪農学園大学で管理栄養士、北海道教育大学で修士(教育学)を取得後、病院の管理栄養士として勤務し、運動選手の栄養サポートを実施。2018年、酪農学園大学大学の博士課程において「高強度運動後の早期回復を目指した栄養補給に関する研究」で博士号を取得。専門分野はスポーツ栄養学、臨床栄養学など。
体格に見合った糖質飲料の摂取時間の早い条件と遅い条件による、それぞれのインスリン分泌量の変化。白丸○は、被験者が任意の早さで糖質飲料を自由に摂取した、早い摂取条件。黒丸●は、糖質飲料10〜15mlを30秒ごとに摂取した、遅い摂取条件(早い摂取条件より17分ほど長く時間をかけて摂取)。後者では、少量・頻回で摂取することにより筋肉に糖質を取り込むインスリン分泌の作用を高められた(出典:東郷氏の博士論文「高強度運動後の早期回復を目指した栄養補給に関する研究」を参考に作成)