brand1 C.P. Company
マッシモ信者ならば誰もが知るペイズリーモチーフ
主に’80年代後半から’90年代前半までマッシモ氏が好んで採用していたのが、このペイズリー柄。クラシックに類する柄だが、プリント技法や色使い、レイアウトの妙でモダンに見せる手腕はさすがのひと言。この柄が配されたアイテムは、公式アーカイブブックにも掲載されている隠れ名品として、蒐集家の間では知られた存在だ。
ジャケットやポロシャツなど、さまざまなアイテムに採用されているが、こちらは生地の選定からこだわりぬいた、同氏の情熱が感じられるTシャツ。鹿の子ほどではないが、甘めに編まれた生地と、ユニークなペイズリー柄の組み合わせが、ジャンルレスな魅力を放っている。
brand2 STONE ISLAND
温度の変化によって色が変わる!代表作「アイス ジャケット」
革新的ファブリックを多数生み出してきた同氏の代表作のひとつが、1987年に開発したこの「アイス ジャケット」。これは温度の変化によって色も変化するという、摩訶不思議な生地。セイリングジャケットをモチーフにしたモデルや、ミリタリージャケットを想起させるモデルなど、同氏はこの生地を気に入り、幅広いアイテムに用いた。
写真の個体はストーンアイランドのアーカイブブックにも掲載されている代表作のひとつ。年月を経た今は機能を失ってしまっているが、その特異な風合いは健在だ。
brand3 BONEVILLE
スポーツ色を前面に出した知る人ぞ知るブランド、「ボネヴィル」
’70年代から‘80年代にかけて、イタリアではディフュージョンブランドを立ち上げるブランドが続出。1981年に誕生した「ボネヴィル」も、その流れを組んで創設されたと思われる。
「C.P. Company」や「STONE ISLAND」に比べると幾分知名度は低くなるが、熱心なマッシモ信者の間では不動の人気。スポーツ色の濃い、若者向けのデザインが多いのも特色で、写真のようなマウンパテイストのアイテムも多数。コットンとナイロンの混紡生地を使い、ガーメントダイすることで褪せ感を演出しているあたりにも、らしさが息づいている。