第101回大会はどうなる!?
青学大は往路Vメンバー4人が残ることを考えると、第101回大会も往路は超高速レースになるだろう。復路も6区野村昭夢(3年)が区間2位、8区塩出翔太(2年)が区間賞、10区宇田川瞬矢(2年)が区間2位。それから新入生にも有力選手が多く、箱根駅伝に関してはダントツのV候補になる。
駒大は1区で区間賞を獲得した篠原倖太朗(3年)が新主将に就任。「往路は自分たちがやるべきことはできたと思うんですけど、それより青学大がはるかに強かった。世界を目指すという姿勢はブラさずに、箱根でリベンジしたい」と王座奪還に燃えている。篠原は2区を希望しており、佐藤も今回の悔しさを大きなエネルギーに変えるだろう。篠原と佐藤が入る区間で青学大に〝完勝〟できれば、レースの行方はわからなくなる。
城西大は斎藤将也とヴィクター・キムタイの2年生コンビが充実しており、彼らが最上級生を迎えたときに、総合優勝を狙えるチャンスがめぐってくるかもしれない。
東洋大は全日本大学駅伝のワースト14位から4位に急上昇して、19年連続シードを確保。自信を取り戻しただけに、再び、トップスリーを目指していく。
今回5位の國學院大は出走者9人が残るだけでなく、ハーフマラソンで日本人学生歴代4位のタイムを持つ山本歩夢(3年)がいる。山にも自信を持っていただけに、2区平林清澄(3年)で青学大に先行するかたちになれば、王者と競り合うことができるだろう。
早大は2区山口智規(2年)が区間4位、5区工藤慎作(1年)が区間6位と好走したのが大きい。今回はエース格の伊藤大志(3年)が欠場しており、第101回大会では上位進出が期待できる。
創価大は注目された5区吉田響(3年)が冷雨に苦しんだ一方で、6区川上翔太(1年)が区間3位と快走した。吉田が「山の神」と呼ばれるような大活躍を見せれば、トップスリー争いに加わるはずだ。
今回は記念大会のため23校が出場したが、第101回大会では通常の20校に戻る可能性が高い。秋の予選会から大混戦になるだろう。卒業する4年生たちの〝魂〟を引き継ぎ、新たな物語が始まった。