「ミス」をほかの言葉に言い換える
「ミス」という言葉は日常的に使われます。あまり重大でないミスをお詫びする際は「ミスをしてしまいました」ではなく、「私の不注意で、し損じてしまいました」と言ったほうがより柔らかい印象になります。「損」という漢字の右側の口の部分は、かつては穴を意味する「◯」を書いていました。「価値のある大切なものに穴をあけて壊してしまった」ということを意味しています。
メールや手紙で「し損じました」という表現を使うとき、仕事の場合は「仕損じ」、特定のミスの場合は「為損じ」と、漢字を使い分けてもよいでしょう。
注意を怠ったばかりにミスをしてしまったときには「過怠(かたい)をしてしまいました」、過失という意味の「瑕疵(かし)を作ってしまいました」という表現もあります。
こんなふうに相手の気持ちも和らぐような、お詫びの言葉の語彙力がある人こそ、ほんとうの「デキる大人」なのではないでしょうか。