フリー乗車券「旅助け」で、いざ伊豆半島!
駿豆線の旅で、私がいつも利用するのが1日フリー乗車券「旅助け」です。大人1040円(税込)で、駿豆線が1日乗り放題という便利でお得な乗車券です。「旅助け」はデザインもかわいいので旅の記念にもおすすめ。お正月の縁起物である三嶋大社の三嶋駒をイメージしていて、絵馬の形をしているのです。2023年1月15日までは、この「旅助け」と、韮山駅にある大河ドラマ館の入場券引換証がセットになって大人1340円(税込)というさらにお得なセットも。
「旅助け」を手にしたら、いざ駿豆線の旅へ。まず訪れてほしいのが、三島田町駅にある伊豆国一の宮「三嶋大社」です。源頼朝が挙兵に際して源氏再興を祈願したことでも知られています。大河ドラマでも、頼朝が挙兵した日が三嶋大社の祭礼の日だったというエピソードが描かれていましたね。この地から源氏再興の物語が始まったともいえる場所です。
三嶋大社の本殿は、総けやき素木造りで、屋根には本瓦形銅板が使われています。どっしりと厳かな佇まいからも、由緒ある神社だということが伝わってきます。境内には、樹齢1200年と推定される金木犀や、源頼朝と北条政子が腰かけたという「腰掛石」も。戦勝祈願でお参りした際に、左の石に頼朝、右の石に政子が座って休憩したのだとか。頼朝や政子の気持ちを想像しながら、その姿を思い浮かべてみてはいかがでしょうか。
もうひとつ、三嶋大社でおすすめなのが、「福太郎餅」という名物です。福太郎とは、五穀豊穣を祈る「お田内(たうち)神事」に登場し、福の種を蒔くとされているおめでたい存在。その福太郎の顔の形をした草餅なのですが、まるでリーゼントの髪型に見えて、なんともユーモラスでおもしろいのです。「福太郎餅」はよもぎの香りがすごく爽やかで、こし餡がとてもなめらか。おいしくてお土産にも買って帰りました。
ほかにも三島周辺のグルメでは、「みしまコロッケ」も有名です。三島馬鈴薯(メークイン)を使ったコロッケで、揚げたてをさくっといただけるのが嬉しい。それぞれのお店によって味が違うので、食べ比べてみるのもいいかもしれません。