善国寺(東京)徳川家康によって創建された都心のお寺
1595年に徳川家康によって創建された日蓮宗のお寺。当初は日本橋馬喰町に開山されましたが、たびたびの火災により麹町を経て、1793年に神楽坂に移されました。
本尊は、戦国大名加藤清正の守り仏とも伝わる毘沙門天。こちらは秘仏として、1月の初寅と二の寅の日、5月・9月の初寅の日にご開帳されます。また、善国寺の本堂前には一対の虎の石像が安置されています。
多聞院毘沙門堂(埼玉)武田信玄の守り本尊・毘沙門天像がお目見え
所沢にある開拓民の祈願所として創建された真言宗のお寺。境内の毘沙門堂には、武田信玄の守り本尊であった高さ約4cmの金の像毘沙門天がまつられています。言い伝えでは、信玄はこの毘沙門天を兜の中に納め戦いに臨んだといわれています。
そんないわれをもつ毘沙門天像は、12年に一度、寅年の5月1日にご開帳。また毘沙門天の神使いが虎とされていることから、多聞院の境内には、狛犬のように安置された一対の虎の像や、災難除けの「身がわり寅」がたくさん納められています。
2022年に詣でたい神社とお寺
善光寺(長野)7年に一度の「御開帳」
日本最古の仏像といわれる「一光三尊阿弥陀如来」を本尊とするお寺。普段は拝むことが出できない絶対秘仏とされていますが、本尊と同じ姿をした「前立本尊」を本堂に迎える「善光寺前立本尊御開帳」が、数え年で7年に一度行われます。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、当初の令和3年春の開催予定を延期されていましたが、令和4年の春、行われることになりました。
当初は令和4月3日(日)~5月29日(日)まででしたが、6月29日(水)までの88日間と期間も延長。せっかくの機会ですし、混雑を避けてお参りに行きたいですね。
鶴岡八幡宮(神奈川)2022年大河ドラマ『鎌倉殿の13人』ゆかりの神社
鎌倉幕府を開いた源頼朝の先祖に当たる源頼義が、京都の石清水八幡宮を鎌倉に勧請したことに始まる鶴岡八幡宮。頼義は現在より海に近い七里ガ浜付近に祀っていましたが、その後、頼朝が現在の地に移したとされます。
以後、幕府の公的行事の場となった鶴岡八幡宮は、源氏の氏神・幕府の守護社として御家人らの崇敬を集め、幕府滅亡後も、後続する足利、後北条、徳川などから武門の守護神として信仰されました。
2022年大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、舞台となる鎌倉の中でも外せないのがこの鶴岡八幡宮です。2022年3月には境内の「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」に大河ドラマ館もオープンします。
鎌倉観光にはずせない、源頼朝ゆかりの神社・鶴岡八幡宮の巡り方|日本の神社と神様を巡る旅(第3回)
2022年におすすめの神社とお寺、いかがだったでしょうか? 最近では各神社・お寺とも、年明けではなく年内のうちに初詣を済ませ「幸先良い」新年を願う「幸先詣」や、祈祷したお札の郵送をすすめる寺社や、新年のご祈祷や縁起物授与も、三が日だけではない、余裕をもったスケジュールを組んでいるところも増えてきています。できる限り密を避け、感染防止対策を万全に、お参りすることをおすすめします。