新型コロナウイルスの影響で、遠出や行事を控えたことも多かった2021年。2022年こそは、一年の無事と平安を祈願しに、神社やお寺に行きたい方も多いのではないでしょうか。今回は初詣はもちろん、2022年にお参りしたい「虎」にちなんだ神社とお寺を編集部が厳選してご紹介します。
文=JBpress autograph編集部
「虎」にまつわる神社とお寺
鞍馬寺(京都)12年に一度、寅年のみにいただけるお守りも
源義経の幼少期である牛若丸修行の地として知られ、京都随一のパワースポットである鞍馬寺。本尊の一尊である毘沙門天が「寅の月、寅の日、寅の刻」に鞍馬山へ出現したことから、毘沙門天の使いは虎とされ、本殿金堂前に狛虎として阿吽の虎が安置されています。
また、例年初寅の日には「初寅大祭」、1月には魔除けの「あうんの虎」、寅年の正月には次の寅年までの12年間を守護する「牛王宝印」が授与されます。
信貴山朝護孫子寺(奈良) 巨大な張り子からお守りまで
日本三代絵巻のひとつ、国宝「信貴山縁起絵巻」でも知られるお寺。聖徳太子が信貴山上で物部守屋を討伐の祈願をしたところ、寅年寅の日寅の刻に毘沙門天王が現れ、必勝法を会得。その加護により勝利を得た聖徳太子は、自ら毘沙門天王像を刻み、祀ったのが始まりとされています。
毘沙門天の出現に由来し、お寺の御縁日は寅の日。境内には、巨大な張り子の「大寅」や「白虎」の像が安置され、「張り子の寅」などのお守りもいただけます。また毎年7月3日には「毘沙門天王御出現大祭」が行われます。
大江神社(大阪)18年ぶり阪神タイガースの優勝をかなえた?
天王寺七宮のひとつで、聖徳太子が四天王寺の鎮守として創建したのがはじまりと伝わる神社。かつて境内には毘沙門天が祀られており、毘沙門天のお使いは虎とされていることから、狛犬ではなく狛虎が置かれていました。しかし、明治時代に「吽形」の狛虎は大津坂本に移され、「阿形」の狛虎のみとなります。
平成15年、地元の有志が「狛虎を一対にしたら優勝するのでは」と「吽形」の狛虎を奉納したところ、18年ぶりに阪神タイガースが優勝。当時この話がニュースに取り上げられ、話題になりました。