イノベーションを起こせる組織のつくりかたとは?

自然言語処理AIによる情報収集・情報共有でチーム変革を支援

JBpress/2021.1.27

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本コンテンツは、2020年11月17日に開催されたJBpress主催「JBpress DX World 2020 併催オンラインセミナー/第7回DXフォーラム~デジタル変革によるイノベーションの実現~」での講演内容を採録したものです。

ストックマーク株式会社
社長室 室長 
森住 祐介氏

イノベーションには「組織カルチャー」の醸成が必要

 イノベーションの一つにデジタルトランスフォーメーション(DX)があり、わが国でも多くの企業がDX推進に取り組んでいます。しかし同時に阻害要因も多く、ある調査では、全体の40%近くの企業が、「DXに対する幹部層や従業員の理解と受容が不足している」と答えています。

 このことは、その企業や組織がDXの実現に必要な体制や機能、能力をいまだに実現していないことを意味します。では、DXを推進・実現可能な組織とはどんなものなのか。ここでは「組織能力」という観点から説明していきます。

 イノベーションに必要な組織能力とは、以下の4つだといわれます。
①経営のリーダーシップ:なぜDXを行うのか
②戦略:そのために何をすべきか
③組織:具体的にどう実践するのか
④価値観:DXの推進を通じて実現したいもの

 これまでの日本企業では、「とにかくAIとかIoTとかブロックチェーンで何かやってみる」、いわば技術先行型が目立ちました。この場合に、①のなぜDXを行うのかといったリーダーシップの欠如や、④の成し遂げたいものがはっきりしていないこともあり、デジタル技術の活用が目的化してしまい、プロジェクトが頓挫してしまう例が散見されています。

 そこで①、④を改めて問い、かつ③の「具体的にどう実践するのか」に意識が移りつつあります。これが今回、組織の重要性を指摘する背景になっています。

 しかし、この組織づくりにしても前例がなく、どうしてよいか見当がつかないという企業がほとんどです。とりわけ経営層の悩みになっているのが、「組織カルチャー」育成の難しさ。

 経営陣から現場まで、社内のデジタルリテラシーを高め、イノベーションを生み出すための文化的な風土を根付かせるにはどうしたら良いのでしょうか。

 「両利きの経営」を提唱している、スタンフォード大学 経営大学院のチャールズ・オライリー教授は、「組織カルチャーとはソーシャルコントロールの機能を持つ」と言っています。

 組織カルチャーとは、目に見える一つひとつの振る舞いが蓄積されて、やがてその企業の行動規範や信念になっていったものの総称です。だからこそ、時代に合わせて一人ひとりの行動を変えていくことと、そのためのマネジメントが重要になるというのです。