日本一手間をかけた老舗のプリン
「船橋屋こよみ」は、江戸時代から続くくず餅の老舗「船橋屋」が、創業200年を記念して立ちあげた姉妹ブランド。和菓子で唯一の発酵食品として親しまれるくず餅を元に新たな甘味を生み出そうと、くず餅職人とパティシェが試行錯誤を経て、この“日本一手間をかけた”「くず餅プリン」が誕生した。
日本一の手間のというのは、船橋屋の元祖くず餅が、小麦粉の澱粉を450日かけて乳酸発酵で熟成させた発酵小麦澱粉を使用していることに由来する。手間暇かけて作るくず餅と同じ発酵小麦澱粉を、卵や牛乳と混ぜ合わせ、丁寧に蒸して仕上げる和風プリン。
船橋屋伝統のコクのある黒蜜と、香ばしいきな粉が、もっちりとして口どけのいい独特な食感の生地にしっくりなじむ。食べ応えもあって、1つで十分な満足感を得られる。
人気宿の味わい濃厚プリン
石川県能登町の、日本百景・九十九湾を一望できる「百楽荘」は、昭和9年からの歴史ある旅館。海と山がともにある能登の旬の食材を使った料理は誉れ高く、海に浮かぶ食事処も情緒的。洞窟風呂や専用の釣り桟橋もあり、日々の慌ただしさを忘れ、静かに穏やかにときを過ごせる。
そんな大人のリゾートから届くのが「能登みるくと能登たまごの生ぷりん」。当初は宿泊客だけに水菓子として提供されていたが、おみやげに購入したいという多くの声が寄せられて、取り寄せ販売を始めた。材料に使っているのは、「能登の里山里海」として世界農業遺産に認定される、豊かな大地で育った能登みるくと能登たまご。スプーンですくうときはほどよいかたさを感じるけれど、口に入れた瞬間ふわっととろけ、卵とミルクの濃厚な風味がじんわりからだじゅうにしみとおる。
1口目はそのまま素材を味わい、2口目は付属の能登海洋深層水塩をひとつまみ加えることで甘さが際立ち、3口目はもう一つ付属のカラメルをかけてより濃厚に香ばしく、4口目は塩とカラメルどちらもを合わせて甘じょっぱさを堪能・・・と、4段階に渡って味の変化を楽しめる。特別な食感と味わいに、あの人にもおすそ分けしたいなあと、親しい顔が浮かんでくる。