AIで企業組織にアジリティ変革を起こす

「自然言語処理×ディープラーニング」でDXを実現

JBpress/2019.8.20

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本コンテンツは、2019年7月19日に開催された「Digital Innovation Forum 2019 <夏>」での講演内容を採録したものです。

2030年には潜在価値1000兆円に達するデータ・ドリブン経営

林 達氏
ストックマーク株式会社 代表取締役CEO

 デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)によって、企業はどう生まれ変わるのか。多くの経営陣がそのテーマに取り組み、さまざまな打ち手にチャレンジしています。そうした流れの中でひときわ注目を集めているキーワードの1つが「アジャイル経営」です。

 アジャイル経営とは、デジタル技術などの活用によって企業経営のアジリティ(俊敏性)を劇的に上げていこうという取り組みです。弊社はデータ・ドリブン経営をさらに進化させたところに「アジャイル経営」という概念があると考えています。少なくともMcKinsey Global Instituteの発表によれば、このデータ・ドリブン経営の潜在価値は2030年には1000兆円以上に達すると予測されています。顧客価値を高めるためのデータ・ドリブンな経営を実現するとともに、外的変化に素早く対応し意思決定を高速にするアジリティを持つことの重要性が高まっています。

 とはいえ、最大の問題は「いったいどうすれば組織のアジリティ変革が実現できるのか」という点です。VUCA(Volatility=変動性、Uncertainty=不確実性、Complexity=複雑性、Ambiguity=曖昧性)の時代といわれる昨今、多くの企業では、「①テクノロジー企業による業界の垣根を超えたディスラプション(破壊)が拡大」し、「②顧客ニーズの多様化による商品ライフサイクルの短縮が止まらず」、「③データ爆発により従来のアナリティクス手法が使えない」というジレンマに襲われています。

 この難局を乗り越え、「(i)顧客価値の向上に集中できるデータ・ドリブンなビジネス・プロセスを確立」し、「(ii)それらを社員全員が正しく利用できる組織カルチャーを浸透」させなければ、アジャイル経営は成立しません。

 こうした難しい課題が広がる中、2016年にAIスタートアップとして誕生したわれわれストックマークでは、その強みとする「自然言語処理×ディープラーニング」の技術でこれを解決する道を探ってきました。そうして到達したのが「Anews」「Astrategy」「Asales」という3つのプロダクトに集約したAIアジャイル経営のソリューションです。「Anews」についていえば2017年の正式リリース以来、経済産業省にも導入され、大企業を中心に約1000社にご利用いただいています。「A」シリーズの製品群でわれわれはアジャイル経営実践に向け、以下の3つのTipsを提案しています。

①Data
カンパニー、カスタマー、コンペティターなど、ビジネスにまつわる社内外のデータを収集し、統合し、企業の資産に変える。

②Insight
AIテクノロジーによってヒトを超えるインサイトを導出し、ビジネスを加速させる。

③Culture
全員がカスタマードリブンにデータ/インサイトを使いこなし、ナレッジシェアを進める。