ただ、残念ながら今の日本では、その点が極めて廃れてきています。単身世帯が増えているほか、地域社会も衰弱しています。職場の仲間はいつしか出世のライバルとなってしまいます。能力主義の被害を受ける個人の側に、たとえショックを受けても支え合える人のネットワークの厚みをどう作っていくかが課題だと思います。 大切なのは、仲間をつくれる個人をつくるための「箱」の仕組み化です。その箱は、私は企業しかつくれないと思います。これまで議論してきた「自律的な個人」が幻想であり、自然には増えていかない以上、企業の役割は大きいでしょう。 例えば、リスキリングも個人の問題にせず、コーポレートユニバーシティーのような箱をうま
ウェルビーイングやマインドフルネスに潜む危うさ、メンタルは一人で対処不能
対談③小林祐児氏(パーソル総合研究所)×勅使川原真衣氏(組織開発専門家)
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