アマゾンの大蛇に明日はない!「500発の弾丸で征伐」の物語

【山根一眞の万有探査】「大蛇」の恐怖と魅力と「伝説」(6)
2021.8.7(土) 山根 一眞 follow フォロー help フォロー中
生物学
シェア2
このエントリーをはてなブックマークに追加
この写真の記事へ戻る
1950年までに撮影されたアマゾンの大蛇写真。背景は同種と思われるアマゾン産、オオアナコンダの皮。(山根一眞所蔵写真と標本)
(注)ネット上では出所不明、虚偽の疑いがある大蛇写真が拡散しているため、本記事に掲載する写真のうち山根一眞所蔵写真や図については出所を明確にするため「Archives of Kazuma Yamane」のバナーを入れてあります。
アマゾン最大の大蛇伝説の「原点」の写真。写真の右端には写真をプリントした写真館の名がある。(山根一眞所蔵資料)
拡大画像表示
実写した路上に直径80cm、長さ40mの長い筒を置くイメージ画像を合成してみた。(撮影と作画・山根一眞)
ティタノボアの骨格の部分化石はフロリダ自然史博物館(米フロリダ州ゲインズビル)にある。その説明をする同博物館の古脊椎動物学者、ジョナサン・ブロッホ氏は、発掘調査でティタノボアに食べられたと思われるゾウガメや原始的なワニの仲間の骨格も発見している。ティタノボアの直径は右写真の通路幅ほどあり、体長12.9m、重量1.125tに達したと推定。(出典:フロリダ自然史博物館、2009年4月1日の報告、写真・レイ・カーソン)
「Lexus LS」と比較すると40mの大蛇はLexus LSを7台半並べたのに匹敵、ティタノボアの約3倍だ。(作図構成・山根一眞、出展:Lexus LS写真はレクサス専用サイトから引用、シロナガスクジラと人物はフリー画像)
米・スミソニアン博物館が、ニューヨーク市マンハッタン区のグランド・セントラル駅で行ったティタノボア模型の展示写真。(Credit:Mark Von Holden/Smithsonian Channel October 23, 2012)
ティタノボアを40mの大蛇に拡大加工してみた。等尺拡大すると胴体の太さは3.1倍になる。その半分としてもとてつもない太さだ。(写真・スミソニアン博物館の写真を山根一眞が改変構成)
「40m、80cm、5t」のアマゾンのアナコンダと後ろの人影。写真は遠方ほど小さく写るので、この人影のサイズから大蛇はそう大きくないことは明らかだ。(写真:山根一眞所蔵資料)
A・「40m、80cm、5t」の大蛇。B・ティタノボアのサイズを元に40mに拡大したアマゾンの大蛇。C・それを半分以下にスリム化。半分の「太さ」としても胴体の太さと人の身長を比べると、「40m、80cm、5t」の写真に写っている人のサイズは、はるかに小さくなければおかしい。(作図・山根一眞)
東洋計量史資料館所蔵の「牛馬掛秤」に載って説明する土田泰秀館長。大正13年(1924)から昭和45年(1970)年まで使用されていたもので、最大で1200kgまで計量できる。(撮影・山根一眞)
『図書新聞』の大蛇論争を受けて、動物学者の高島春雄氏への反駁として書かれた寄稿記事。(出典:『文藝春秋』(1958年1月号)、大宅壮一文庫収載資料)
2021年7月30日、タバチンガで連邦警察がコロンビアからの麻薬密輸を摘発したことを伝えるアマゾンのニュースサイト。犯罪組織は家庭用電化製品やガスボンベなどにコカインを隠して密輸をはかったという。(出典:Fato Amazonico

科学の写真

“蓮舫新知事”なら神宮外苑再開発は中止? 東京都知事選の注目争点から考える、リーダーが下す「事業中断」の評価
次のパンデミックか?米国で鳥インフルH5N1が急拡大、乳牛→ヒトに感染も…本当に危ないのは研究所から「新種」流出
反ワクチンに闇の政府…陰謀論をがっつり信じる人を説得できるか?科学的な話をわかりやすく伝える生成AIの可能性
脳の持久力向上や疲労回復に必要なたった一つの行動、うつ病や認知症の脳で起きている機能不全
まだ来るかも! 今年は22年ぶりの太陽フレア当たり年
「エントロピーの法則」を学ぶと、なぜ「諸行無常」が理解できるのか

本日の新着

一覧
身を捨てて部下をかばった、鹿児島県警の本田警視長
「詰め腹」を切って正義を守った「国家老」の魂
伊東 乾
ベストセラー書籍『ユニクロ』が紐解く、地方商店街の紳士服店だったユニクロが強烈に成長し続ける理由
『ユニクロ』を上梓した杉本貴司が語る、無気力だった柳井青年が、日本一のアパレル企業を築くまで
長野 光
BTSやBLACKPINK は韓服好きアピールで愛国心示す?K-POP世界席巻の陰で韓国が焦る伝統衰退、反日感情に飛び火も…
平井 敏晴
「国宝級」企業の上場計画、基本運賃89ペンスの地下鉄がイデオロギー的な対立の主戦場になるワケ
Financial Times
フォロー機能について

フォロー機能とは、指定した著者の新着記事の通知を受け取れる機能です。
フォローした著者の新着記事があるとヘッダー(ページ上部)のフォロー記事アイコンに赤丸で通知されます。
フォローした著者の一覧はマイページで確認できます。
※フォロー機能は無料会員と有料会員の方のみ使用可能な機能です。


設定方法

記事ページのタイトル下にある「フォローする」アイコンをクリックするとその記事の著者をフォローできます。


確認方法

フォロー中の著者を確認したい場合、ヘッダーのマイページアイコンからマイページを開くことで確認できます。


解除方法

フォローを解除する際は、マイページのフォロー中の著者一覧から「フォロー中」アイコンをクリック、
または解除したい著者の記事を開き、タイトル下にある「フォロー中」アイコンをクリックすることで解除できます。