城を守るための区画、曲輪の意外な楽しみ方

教養として役立つ「日本の城」(12)
2020.4.7(火) 西股 総生 follow フォロー help フォロー中
生活・趣味歴史
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二条城の二ノ丸御殿(撮影/西股 総生、以下同)
写真1:駿府城の二ノ丸。水堀と石垣に四角く囲まれているのがわかる。左手に見えるのは復元された東御門と巽(たつみ)櫓。 
写真2:姫路城の天守から見た西ノ丸。本丸の西にある高台が、多門櫓や塀で囲まれているのがわかるかな?
写真3:東から見た松本城。手前に見える太鼓門(復元)を通って、二ノ丸を左手に進み、黒門(復元)を突破しなければ、天守のある本丸にたどり着くことはできない。
写真4:吉野ヶ里遺跡。日本における城郭の源流は、弥生時代に発生した環濠集落。「郭」とは、堀や柵で囲まれた集落を指す字であった。
写真5:二条城番所。東大手門を入ってすぐにあるレアな建物だが、観光客は興味なさげに通り過ぎてゆく。コラッ! 本当なら警備の侍に捕まっているところだぞ!
写真6:掛川城(静岡県)の二ノ丸御殿。幕末の建物だが、城主が実際に生活したり政務を執ったりした建物がそのまま残っているのは、かなりレアなケース。
写真7:掛川城二ノ丸御殿の上の間。城主が政務を執っていた部屋だ。室内に立ち入ることはできないが、廊下に片膝を立てて「殿、江戸屋敷より火急の知らせにございます」などと言ってみよう。
おまけ:彦根城二ノ丸に残る馬屋。現存する馬屋の建物は全国でここだけなので、超レア。ずらっと並んだ区画に、城主の馬がたくさん飼われていたのだが、ほとんどの観光客は素通りする。写真にも誰も写ってないよね。

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