ギルバート氏も騙された?中国の日本侵略計画ヨタ話

45年前のニセ文書「日本解放第二期工作要綱」が絶賛拡散中!
2017.9.1(金) 安田 峰俊 follow フォロー help フォロー中
中国
シェア302
このエントリーをはてなブックマークに追加
この写真の記事へ戻る
世界人民の大団結万歳! そんな掛け声とは裏腹に、1970年代の中国共産党に「日本解放」を計画できる余裕があったとは思えないのだが・・・(北京・天安門広場にて筆者撮影)
大ヒット中のケント・ギルバート氏の書籍(池袋駅構内の書店で筆者撮影)
『要綱』を引用するギルバート氏の書籍。いかにも極秘文書っぽい書き方だが、当該部分は2ちゃんねるにコピペとして流れている
拡大画像表示
『日本解放第二期工作要綱』を公開する『國民新聞』昭和47年8月5日付18458号(国立国会図書館蔵)。左下に旭化成が広告を出しているのが驚きだ
拡大画像表示
1971年3月、林彪らが毛沢東の暗殺計画を練った地下室。40年以上も昔の「陰謀」は、たとえ国家の最高機密であっても大っぴらになっている例が少なくない(江蘇省蘇州市内で筆者撮影)
1972年8月、國民新聞社は『要綱』を小冊子でも刊行。ちなみに翌年には同じく西内雅によって続編となる秘密文書(左)も暴露されたが、こちらは現在までまったく話題になっていない
『國民新聞』紙上で文書“発見”の経緯を語る西内氏。まさか、45年後に自分のヨタ話を信じ込んだ親日アメリカ人がベストセラーを飛ばすとは想像だにしなかったに違いない
2016年ごろから2ちゃんねるに貼られるようになった『要綱』関連の嫌中国コピペ。冒頭で別サイト『News U.S.』にリンクを貼る、扇情的な文体が特徴だ
『News U.S.』の画面。「中国・韓国・在日崩壊ニュース」というコピーからも分かるように、扇情的な見出しやコメント投稿が並ぶ

国際の写真

【イスラエル・ハマス停戦交渉】仲介国の深い事情 エジプトはガザ難民の流入警戒、カタールはハマス幹部の活動拠点
大統領選前に刑務所収監も、裁判所命令違反を繰り返すトランプ
ドイツで相次ぐ政治家襲撃、呼び覚まされるナチスの記憶…極右がヘイトを煽り中道派も過激に 背後にロシアの影も?
アメリカの9.6兆円軍事援助で勢いづくか、ウクライナ軍が仕掛ける「牛の舌」分断とリベンジ反攻作戦の“勝ち目”
夏日・真夏日・猛暑日…天気予報の頻出ワード、正しく理解しているかクイズ! 暑さから身を守るための基礎知識
【舛添直言】超長期政権突入、プーチンの戦争にモスクワ総主教が改めて“お墨付き”

本日の新着

一覧
キューバ危機、アフガン、新冷戦…なぜソ連は崩壊したか?
テンミニッツTV
想定外だったクリミア戦争の顛末…ロシアにとっての19世紀
テンミニッツTV
なぜウクライナに侵攻?弱小国を狙ってきたロシアの歴史
テンミニッツTV
全面戦争はできない!?戦後のソ連の思惑と米ソ軍備拡張競争
テンミニッツTV
フォロー機能について

フォロー機能とは、指定した著者の新着記事の通知を受け取れる機能です。
フォローした著者の新着記事があるとヘッダー(ページ上部)のフォロー記事アイコンに赤丸で通知されます。
フォローした著者の一覧はマイページで確認できます。
※フォロー機能は無料会員と有料会員の方のみ使用可能な機能です。


設定方法

記事ページのタイトル下にある「フォローする」アイコンをクリックするとその記事の著者をフォローできます。


確認方法

フォロー中の著者を確認したい場合、ヘッダーのマイページアイコンからマイページを開くことで確認できます。


解除方法

フォローを解除する際は、マイページのフォロー中の著者一覧から「フォロー中」アイコンをクリック、
または解除したい著者の記事を開き、タイトル下にある「フォロー中」アイコンをクリックすることで解除できます。